すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

人の話を聞く力の深さ

2006年06月22日 | 読書
 最近よく話をする友人のミホちゃんは、人の話を聞く力が深い

山田ズーニー著『17歳は2回くる』(河出書房新社)の中の記述だ。

家本芳郎氏の著した『教師のための「聞く技術」入門』
教師の「聞く」という行為について掘り下げている好著だったが
その本の芯となるところは、上記のような表現なのだと思った。

自己アピールが求められる世の中にそぐわないことかもしれないが
コミュニケーションはまず聞くことから、という基本をまず見つめるべきだ。
反論や助言や指導をするために聞くということではなくて
「へぇ、そうかあ」「うん、なるほど」と認めることで
相手を理解していくことが何より肝心である。
それが「聞く力」と言えるのではないか。

そしてその深さは、たとえばこんなことばをすっと使えるかどうかだ。

 「それはどういうところが、よかったの」

相手という人間を掘り下げ、相手もまた自分を見つめていく。