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「数字」の問題を、語り始める

2006年06月12日 | 教育ノート
職員向けの連絡文書に、「おまけ」のような形で短い文章を書き始めた。
「『数字』の問題①」というタイトルで6月初めにスタートした。


 「教員評価」の目標や手立てのこと、また「10年研修」の評価のことを考えると、どうしても「数値化」ということが頭に浮かびます。目標設定に数字を入れる学校も、県内には出始めているようです。

 学習指導における評価の「規準」と「基準」の問題が出始めた頃から、数値化については話題になっていて、今また学校評価や人事評価においても大きく取り上げられています。いずれにしろ、もう感情的な反発だけでは防ぎようがない?ところにきている気がします。

 「数字」の持つ危険性は、その内容や質が見えず、量しか表していないことです。例えば、同じ「50点をとった」子でも間違いの中身は様々だったりする、本を「10冊読んだ」といっても、どれだけの本なのか、また読む丁寧さはどうだったのかという問題もある、というようなことです。いわば、教育という場では一番考える必要のあることなのかもしれません。そういった意味での警戒は強くなって当然なのです。
 ところが、ある冊子を読んでいたら、こんな文章を見かけました。

「数字の良さは解釈が一つしかないことである。」

 考えさせられました。 (6/2)