すぷりんぐぶろぐ

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「現在進行形」を目覚めさせて

2007年04月08日 | 雑記帳
 崩壊している学級を受け持ち、崖っぷちにたった鹿嶋の背中を押してくれた元同僚の言葉

 「鹿嶋さんらしくないよ」

 この一言によって「教師をやめるか、人間をやめるか」まで追い込まれていた鹿嶋は再び前進を始めたという。

 先週のNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の一こまである。

 格言めいたことでもなく、説得や具体的なアドバイスでもないその言葉が、心に響いたのは、やはり鹿嶋の中に反応するものが作られていたからである。
 それは、自分を信じる心と言ってもいいかもしれない。

 自分の今までやってきたことが通用しないことで、人は自信を失う。しかし、その過去の仕事が効力を発揮できなくても、立ち向かっていった時間は自分を形作ってきたはずだ。
 それを見失わなければ大丈夫である。
 そのあり方を鹿嶋は「現在進行形の人」と表現した。

 しかし「女金八」と形容された鹿嶋でさえ、時に負けそうになる。
 名もなき平凡な教師が生き抜いていくために不可欠なのは、けして一人にならず支えあう姿勢だと改めて思う。
 「大丈夫、大丈夫」と声を掛け合える「現在進行形」の仲間が必要だ。