すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

不滅の言葉を思い出す

2008年09月05日 | 読書
 『情報化時代の学校変革力』(高陵社書店)を読んだ。

 ICT活用にかかわるリーダーたちへのインタビュー集なのだが、聞き手でもある編者があとがきに記しているように「話の行き着く先が不思議なほど似ている」ことに、読み終わってみると妙に納得している自分がいた。

 ICT活用を語りながら、その本質は「子どもに力をつける」ことであり、そのために教育の仕事にかかわる私たちの創意と工夫と努力を求めている。

 最終章が、なんと野口芳宏先生へのインタビューであることが、この本を物語っているような気がする。
 結局、いくつか列挙できる授業の原則めいたものは変わることはないし、便利なものには必ず光と影があることを認識することである。
 そして、何よりけして忘れてはいけない不滅の言葉が思い浮かぶ。

 教育は人なり

 つまり、この本の題名に即していえば「学校変革力=本質を忘れず努力する力」とまとめていい気がする。

 ともあれ、ICT活用に関わる具体的なアイデアやヒントも数多くあって刺激になる本でした。はい。