すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

分別のつく年頃に

2009年06月27日 | 読書
 歯を抜いた。

 初めての経験である。歯茎が弱っていたことは以前通院していた時から承知のことだったが、三年ぶりに訪れた初日に「抜くしかありません」と冷徹なお言葉をいただき、観念してしまった。

 それはともかく、付け加えられた一言にぎくり。

 「親知らずが、出てくるかもしれません」

 えっ、と指されたレントゲン写真をみる。
 あれが、私の親知らずか。
 たしかに、抜いた臼歯のその奥に姿を見せずに静かに?佇んでいる。

 歯のトラブルはあまりない方だと思うので、そうした関心もなかったのだが、親知らずという名前もなかなかだし、それが今になってやや恐怖の対象になるとは…

 てっきり「親には見えない」から、その名前がついたのだと思ったけれども、そうではないんだね。
 英語ではwisdom tooth。
 「物事の分別がつく年頃になってから生えてくる歯」か。

 なるほど。私もようやくこの齢になって分別ざかりか。
(といっても、生えてくるのが待ち遠しいわけではない)