すぷりんぐぶろぐ

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ほっとけない自分の声

2009年06月24日 | 雑記帳
 今回引率した修学旅行では、写真でなくビデオを中心に撮った。もちろん編集して作品的に仕上げたいと考えたからだ。それで現在その作業が進行中であるが、映像はともかく時折入ってくる自分の声に「なんだか相変わらず冴えないなあ」と思ってしまう。

 録音された声こそが自分の声であることはわかっていて、骨伝導が混じって聞こえる日常の声に慣れているからそう思ってしまうのか…。いや、それにしてももっといい声を…。
 などと思っていて見つけたある雑誌記事。

 いい声ってなんだろう?という問いに対して自分がどんな返答をできるかと考えた場合、それは聞く人様々じゃないかと逃げてしまいそうな気もするが、この「発声表現研究家」なる人物はこんなふうに答えた。

いい声とは、相手が話したくなる声です。 

 実にいいまとめ方と感心、感心。声そのものと表現する内容や方法などと分けて考えねばならないだろうが、後者はかなり意識されていても前者はなかなかというのが世の常だろう。ただ「話す職業」にある人はもっと意識するべきだし、トレーニングも必要ではないだろうか。

 では何を目指すか、といったとき、「よく通る声」「心地よく響く声」ということに集約されてくるだろう。この雑誌記事にもボイストレーニングの内容が書かれてあり、ちょっと新鮮な気持ちで読むことができた。
 またその内容として、声のバリエーションとして「あてる」「越える」という声の方向も取り上げられていた。
 ああそういえば、こうした研修もかつてはしたはず…その意味をもう一度探り、現状にマッチさせられないだろうか、そんな考えも浮かんできた。

 ちなみに件の発声表現研究家の名前は楠瀬誠志郎。
 かつて、あのスーパートーン?でスマッシュヒットを出したシンガーである。
 曲名は「ほっとけないよ」でしたね。