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メダルから更年期へ

2009年06月13日 | 雑記帳
 5月の運動会が雨天で室内になったので、徒競走だけの校内大会を行った。
 そこで学年最高記録の子に贈られたメダル…ああ、自分はメダルなんて取ったことがないなあ、と思いながら…

 何かで「金メダル」をとりたいと思ったら、次の三つを肝に銘ずるとよい。

 一つめは、対象となる夢・目標を断言し、宣言することである。いつでも、どこでもやれるという強い意志によって気持ちを奮いたたせていくことで、実現は確かに近づいてくるだろう。

 二つめは、いつもの手順どおりを守ることである。様々な場面、状況に応じて実行が困難になっても、それをやり通すこと。また例えば試合前の生活、準備…そうした細かい点までいつものリズムを守ることで、自分の力が最大限引き出せるはずである。

 そして、三つめは、徹底的に「筋肉」を鍛える場を持つことである。筋肉とは単なるスポーツ系だけを指すのではなく、「考える」や「読む」「書く」または「演ずる」「集める」…といった多種多様な身体の働きをつくることである。徹底して続け運動記憶を強化することが何より必要になる。

 つまり毎日の積み重ねこそが、金メダルをとる条件なのである。

 と、地域にあるモラロジーの団体の方が届けてくださった『ニューモラル』誌の特集を要約すると、まあこのようになるだろうか。

 書いてみると非常にまともでありきたりの内容である。しかし、またそのありきたりのことが出来ない人間もまた多い。自分も例外ではない。
 では、どこができないのか。

 家人にたまに誉められるのは「決めたことは守る」ということである。他で十分にだらしないので、それだけ人並みということかもしれないが、取り合えず二つめ三つめは可能性があると判断すると、一番弱いのは一番め…おそらく一番肝心なこと。
 そして冷静に振り返ると、年齢とともにトーンダウンしている現実。

 よく昔は「宣言してしまって自分を追い込む」ことなど得意としていたが、この頃めったにそういう気分にならない。
 このまま老荘の域へとも思うが、世俗的な煩悩はまだまだ消すことはできないだろうなあ。
 男性にも更年期はあると言われているが、なるほどと思う。障害とはまだ言えないが、一歩手前の状態か。

 それにしても「更(あらたまる・入れかわる)」とはよく考えられた言葉である。
 何があらたまるのか、何が入れかわるのか…心身をよく見定めることは自分にとって今大切な時期なんだろうと思う。

 メダルのことから徒然に心を巡らせて、何かいい結論を導き出した気分になっている、久々に何もない休日。