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スジを通すための深堀り

2010年02月13日 | 雑記帳
 録画しておいたNHKプロフェショナル仕事の流儀「サラリーマンは、スジを通せ」の回を観た。

 スジ屋という存在は何かの映画で見たことがあるが、鉄道のダイヤ作成というのは凄まじいものだなあと改めて思う。
 コンピュータももちろん使うのだろうが、定規とペンそれにソロバンが出てきたことにはおそれいる。

 混雑率や車両のメインテナンスなど複雑に絡む要素はあるといえ、データさえあれば机上で出来そうに思ってしまうが、このプロもやはり現場にこだわる。

 現実に目にして考えること、そして対象、つまり乗客の気持ちになって想像してみること、これらが仕事を進めるうえでの大きな要素であることは、どんな仕事でも一流の人が心がけることだ。

 今回はそれと同時に最後の収め方に唸らされた。
 自分の提案したダイヤ改正の案を引っ込める形で終わったわけだが、ここにサラリーマンとしてのスジが象徴されているということだ。

 単に上司の反対があったから引っ込めたわけではなく、そこでの話し合いを受け、提案した要素の「深堀り」を行い、自分自身が納得しなかったから取り下げた。
 「スジを通す」ということは自分の思いを貫くことではあるが、それをどの視点で行うか、たくさんのステップがあり、常に一段高い所で判断しようとする姿勢が求められるのだと感じた。

 そのために、深堀りは行われた。