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絵踏みから下り坂へ

2010年02月17日 | 雑記帳
 そういえば、数年前に「『踏み絵』ではなく『絵踏み』というんだよ」と聞いたことはあった。
 自分の勉強不足を改めて露呈するようで恥ずかしいが、それが既定事実であることを今回の県学習状況調査の採点で思い知らされた。

 つまり「踏み絵」と答えれば×。
 「踏み絵」と「絵踏み」の違いは、まさしく国語的にも正しくて、対象と行為である。
 それを明確にするために厳しく?採点基準を示したのだろうか。全くもってその通りとしかいうしかないが、一度入った知識はなかなか抜けないものだから、私のような年配は困るなあ。
 こんな本もあるそうだ。

 そういえば、「聖徳太子」は「聖徳太子(厩戸皇子)」から「厩戸皇子(聖徳太子)」と表記されているらしいし、「1192作ろう鎌倉幕府」も通用せず、1185以降と書きかえられたりしているようだ。
 歴史上の発見があれば、むろんその時点で修正されるのが当然だろうし、そうした情報に敏感いや職務としてきっちり対応してこなかったことを反省するべきか。

 ちょっと調べてみたら、「四大工業地帯」も今は「三大工業地帯」となっている。
 「北九州工業地帯」の脱落だ。教科書によっては「工業地域」という表記に格下げ?されたものもあるらしい。
 そういえば我々の世代は(だけではないと思うが)、太平洋ベルトなの七大工業地域なのと様々に暗記されられたものだ。国の高度成長、工業振興の勢いがそのまま乗り移っているようなイメージもする。

 結局「三大□□」でも「五大○○」でも、覚えるため、覚えさせるための括り方であろうし、それ自体に意味があるわけではないだろう。
 ただ今回のような変化を知ると、「なぜ変わったか、その原因は」というふうに追究していくためのコンパクトな言い回しとして重宝になると感じた。

 今は中京が工業地帯として最も大きいとある。
 理由はもちろん某自動車メーカー関連だろうが、今その勢いがどうなるのか岐路といえるだろう。

 下り坂のようだけど、ブレーキはうまく治りますか。
(なんだか横道に逸れてしまったけれど、我ながら上手い)