すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

西瓜の季節

2010年08月02日 | 雑記帳
 先日、学校評議員の方々と話していたときに、ふと思い出したことがあった。

 以前、今の学校に務めたときに、受け持っていた学級の子ではなかったが、「スイカ泥棒」まがいのことをした子がいた。帰り道に畑にあるスイカを割って食べてしまったのである。

 通報があり、その子を呼んで事情を聞いたら、「妹と一緒に家へ帰るときに、妹がのどがかわいて、スイカを食べたいと言ったから」という訳であった。その後の顛末は思い出せないが、今となってはなかなか微笑ましい話題である。

 今やサクランボや新米であればそんな泥棒はいるが、スイカではちょっとここしばらく聞いたことがない。
 それだけ商品価値は低いのかなあ、と思って何気なく「羽後スイカ」で検索したら、なんと楽天市場へヒット!そしてその金額を見てまた驚きである。
 http://item.rakuten.co.jp/mr-fruits/ugo-002/
 地元の宣伝にはなるが、美味しい訳は次の通りである。
 http://www.ja-ugo.jp/sub_nou/suika1.html

 県内では、先日スイカ畑が荒らされた事件が新聞に載った。
 犯人だろうと予想されているのは、クマである。
 今どき素直に美味しいと知っているのは、クマさんだけか。

 もちろん、私はスイカ好き。頂き物として結構手に入り、食べている。ただ、食べ方が上品になってしまって、今一つ何か盛り上がり?には欠けるようだ。
 ランニングシャツに短パン姿で、口元をだらだらさせながらかぶりつくのが醍醐味なのになあ、などとどうしようもなく考えている。

 なぜこんなことを書く気になったかというと、古い雑誌を見ていて山村暮鳥のこんな詩を見つけたからだった。

  西瓜

 みんな
 あつまれ
 あつまれ
 そしてぐるりと
 輪を描け
 いま
 真二つになる西瓜だ


 懐かしいなあ。
 三十数年前に講師で務めていた山の学校で、二年生の子どもたちと一緒に読んだことを今も覚えている。