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桜と絵本と豆乳と

三つの言葉が励ます

2011年01月19日 | 読書
 先日、「プリコラージュ」という言葉を知って心に留めていたからか、内田教授の本にこの言葉が出てきた時にはすぐ同じだなと感じた。

 ブリコルール

 プリコラージュする人のことを指す。内田教授は「詩人」という言葉を類義語的に用いていたが、原義は日曜大工のことらしい。
 いずれにしても、手持ちでなんとかするという構えは、自分でもだんだん強くなっていく。


 始業式に出した学校報に、こんな言葉を持ち出してみた。禅語が載っている本から見つけたものである。

 稽古照今

 稽古は「古(いにしえ)を稽(かんがえ)る」ことであり、その繰り返しによって、今の自分が決まってくるとでも言えばいいだろうか。常に基本を大切にすること…稽古とはその意識に支えられている。いい言葉だと思う。

 
 こんな言葉も知らなかったのと笑われそうだが、文章中に発見してこんな使い方をしていると驚いた。

 規矩

 「きく」という読み方は、ある人の名前の一部になっているので知っていたが、そうすると何らかの意味があることは少し考えればわかったことだった。
 「規」はある程度予想がつくが、この熟語は…と思って調べたら、なんと「コンパス」を意味することばだという。へええーっ、である。
 これを人名にするとは、なんと奥深い。
 私はこの範囲では絶対ですよ、という感じかな。

 三つとも今の自分を励ます。