すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

プリコラージュへ踏み出す

2011年01月14日 | 読書
 長いような短いような冬休みが終わった。
 正直なところ、あまり生産的なこともできず、かといって読書三昧ということにもならず、ぼんやりとした年明けからのスタートだ。
 理由ははっきりしているが、そのことに囚われていてはちょっとしんどくなっていく。学期開始を機に、今年の再スタートとしたい。

 ぱらぱらと雑誌をめくっていたら、ある言葉が目に入ってきた。

 プリコラージュ

 人類学者レヴィ-ストロースの言だという。

 手持ちの雑多な材料を組み合わせて別の物に作り変え、新しい状況に対応していく方法を指している。
 
 新しいことに挑戦したい気持ちはあるのだが、年々腰が重くなっている。様々な衰えを感じている現実だが、無理がきかないからといって、その状態に身を任せていては、もう真っ逆さまだなということもわかる。

 そこでどうするか。
 今まで手にかけてきたことをもう一度見直して、息を吹きかけてみる。ものにならなかった数多くのことを並べてみて、分けてみたり、組み替えてみたり、混ぜてみたりする。

 まず、落穂拾いのようなものだな。
 なんだか、あまり見栄えのしない、景気のいい話ではないが、自分に今必要なのは、いや有効なのはそういうことなのかもしれない。

 と考えると、この休みにわずかに手をかけたのは、ここ4,5年の自分の原稿等のまとめだったなあ。一区切りをつけたいという思いもあって、年末から整理している。
 なんだ、結構いいことをしているじゃないか。

 ブリコラージュへ踏み出す三学期…ちょっと格好をつけてみると、それなりに元気が出てくる。