すぷりんぐぶろぐ

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特別な約束の日の窮屈な自分

2012年03月01日 | 雑記帳
 昨年末に『天地明察』という小説を読んだとき,「暦は約束だった」という一文に魅かれた。

 その意味では,今日2月29日は「特別な約束の日」である。

 実は数日前に,この29日って得なのかな損なのかな,とふと思いが浮かんだ。給料が同じなのに労働する日が増えた…これは損した!なんて,どうでもいいような,日曜や祝日や振替のことを考えると全く意味をなさないようなことを思った自分が恥ずかしかった。

 生きている毎日の一日には違いないわけで,過ぎてみれば特別でもなんでもないのか。
ところが,愛読する『ほぼ日』サイトを朝読んだら,こんな挑発的な記事が…。
 http://www.1101.com/20120229/index.html

 さすがだ。
 さっそく,休暇をもらい… … … といかないのが,世の常である。

 しかし,この特別な約束の日はやはり記録しておくべきか。
 その中に,一つでも特別なことがあり,いや特別なことをして書き留めることができたら,それも『ほぼ日』気分だ。

 朝,PCでメール等のチェックをしてから,朝風呂読書。
 昨日買った『「あの日」からぼくが考えている「正しさ」について』(高橋源一郎 河出書房新社)を半分ほど読み進める。
 考えさせられる。この感想は後日に。

 テレビでは都心の雪の情報。秋田は週間予報で一つも雪マークが出ないという嬉しい見通し。
 出勤前に,融雪用に出している自家水道の調節をして,消雪のために向きを変える作業を少々する。

 曇り空であるが,結構冷えて路面が凍っている箇所もあり。注意して運転する。これからの季節も結構気を遣う。7時50分出勤。
 現在,勤務先ではインフルエンザのために閉鎖中の学級がある。そしてもう一学年拡がりつつあるクラスがあり,検討した結果,明日からの閉鎖を決める。PTAがある週であるがやむを得ない。

 地区児童会が2校時にある。カメラを携え,ひと回りする。新年度に向けて役員交代の時期。積極的にやりたがる子,照れているのか即答できない子と姿は様々だ。
 役割を与えられ,担い,人は成長しいていくと思う。引っ込み思案の子の背中を押してやりたい。

 教委に学級閉鎖の連絡をして,保護者へのお知らせ通知を作成。
 続けて週版の保護者向け学校報43号も完成させる。今年度もあと少し,地域全戸版と合わせると50号は突破しそうだ。
 そのまま,ホームページに地区児童会の写真をアップする。
 http://www.yutopia.or.jp/~miwasho/

 ここでお昼。
 給食はビビンバ丼。閉鎖の学級があるためか,盛りがいい。おいしくいただく。

 少し休憩してから,もう一回,三月行事予定と中学年で掲示されていた版画の写真などをホームページ内に編集する。
 その後,教委へ出す書類を整備,捺印して整える。

 会議が三時半にあるので,自分から出す資料を印刷し,残った時間で校長室の行事黒板を書き直す。三月下旬の慌しさが近づいてくるなあと感じる。

 他校からの参加者がきて,会議開始。今年度の反省,新年度の動きについて確認。町内の研究組織のことだが,いろいろな意見が出るけれど「本質」を見失わないようにしたい。

 五時ごろに終了。職員室にもどると,もう一つ今日まで仕上げる書類があると報告されて,その点検と修正をする。今日の会議で決まったことなどをコピーして関係者に配布。机の上がやや散乱気味なのでとりあえずの整理をして,退勤する。

 玄関を出たときにちょうど六時のチャイムが鳴った。久しぶりにきれいなグラデーションの空だ。朝の天気予報で夕焼けのことにふれていたが,まさにその通りだった。あと10分ほど早ければいい写真が撮れただろうと,窓の外に目をやれなかったことを悔やむ。

 家に帰って,また自家水道の調節。風呂。夕食に娘が隣国で体験?してきたキムチが出る。美味しくビールが飲める。週末あたりから胃痛がしていたが,少しずつ収まっていることに気づく。これも嬉しい。

 サッカー,アジア予選。またこのスポーツ観戦のイライラ感を感じた。ただ,欲求不満も眠気には負けて,ベッドに倒れこむ。

 おそらくこの時期の典型的な一日だったろう。
 29日でなくとも,27でも28でも出来たのに…と思うと,やっぱり「サボって」特別な一日にすればよかったと思ってしまった。
 でも,そのためにはずっと前から計画していないと出来ないし,そう考えるとずいぶんと窮屈な暮らしをしているもんですな。