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「田中当番」から「はつがしら」

2013年06月20日 | 雑記帳
 去年の日記(といってもメモ程度)を開いたら,「田中当番」と書いていた。えっえっと思ったが3秒後解決。修学旅行でクリネックススタジアムにいったことだ。つまり「当番」は「登板」の誤記。線を引いて直そうとして,ちょっと「登板」という字がひっかかる。マウンドのプレートに登っていくことなんだあ。


 「登板」のように「登●」という熟語は結構ある。「登山」「登頂」「登用」「登場」それに「登録」「登記」などもある。まあ職業上一番身近なのは「登校」。なぜ学校へ登るのかと言えば,昔,学校は高台などにあったからという理由を聞いたことがあるが,その信憑性は?「登城」の類であるのは確かだろう。


 さて「登校」に対して「下校」,これは「登山」の「下山」と同類だが,「登板」は「降板」だし,「登場」は「退場」だなと考える。一つ一つを詳しくみると結構面白そうだな。しかしやはり学校は「下」でいきたい。「退校」はある言葉なので認めるが「降校」ではイメージが違う。降ろされるか,下りるか,だ。


 「癶(はつがしら)」という部首は「字解」によると、両足をそろえる形で出発しようとする意味をもつ。「豆」が脚の高い器やふみ台の形を表わしていて、その上に両足を揃えるから、「登」はのぼる、あがるという意味につながった。「登校」とは学校へ向けて出発してくることだ。登りがいのある施設でありたい。


 それにしても「癶(はつがしら)」を部首とする漢字は少ないものだ。「発(發)」と「登」それに「癸」。この三つしかない。しかしそれに比べて、いやそれだからと言おうか「発」のつく熟語はかなり多い。学研漢和辞典によれば「●発」は37個「発●」はなんと70近くある。新しさを求める心の発露か。