すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

2時間遅れのスノームーンへ

2023年02月07日 | 雑記帳
 いつものように5時過ぎに目が覚めて、読みかけの本に手を伸ばし残った数ページを読み終えた。ああ今朝も雪は積もっていない感じだな…とベッドを脱け出し朝刊を取りに行く。念のためと思い玄関戸を開けて、ふっと空に目をやると、向かいの家の屋根の上に、霞みつつボーっとオレンジ色に光るものが見えた。


 「月か…」。この時間帯にこんな色味を見るのは珍しいと、寝間着のままダウンジャケットを羽織り、長靴を履いて出てみた。道は凍っていて、かなり気を付けないと転倒しそうだ。隣家の横の小道を少し進み、電線が邪魔にならない位置まで行く。コンパクトカメラでパチリと収めた。家々にはもう灯りが点り始めた。



 寒かったあと言いつつ家へ戻り、パソコンをつけFBを開いてみると、「スノームーン」という文字が飛び込んでくる。そうかあ、満月だった。〇〇ムーンという言い方は最近ずいぶん目にするようになった。検索したら全ての月の名称があるのだった。冬場の月を見る習慣などとても考えられなかったが、余裕がある。


 今年の積雪が少なくて安心感があることも一つの理由か。町で毎日公表している「積雪量」のデータによると、山間部はあまり変わらないが、住んでいる平坦部はやはり半分だ。なにしろ、まだ一度もカーポートの雪下ろしをしていない冬など記憶がない。約20年経つが初めてだ。このまま続いてほしいなあと願う。


 データを見ていくと昨冬の最高値はちょうど2月7日であり、その点を考えると見通しは明るい。ただ自然は自然であり、我々のちっぽけな願いなどとは無縁だろう。約38万㎞離れている「今年最も遠い満月」をちょっと瞼に思い浮かべながら、スノームーン様、あとスノーはいらないですからどうか…と呼びかけたい気分。