今回の白書対策は、「社会保険と民間保険の違いは?」に関する記載です
(平成24年版厚生労働白書P41)。
☆☆======================================================☆☆
日本では、民間の生命保険会社や損害保険会社が、医療保険や年金保険を提供
しており、多くの国民が利用している。
これらの民間保険も、一定の保険事故に備えて多くの人が保険集団を作り、個人
経済の危険を分散しようとする「保険方式」を用いている点で共通している。
では、社会保険と民間保険の違いは何か。
大きく違うのは、加入が、法律によって義務付けられているか(社会保険)、
契約によって自由に選択されるか(民間保険)という点にある。
契約により加入も脱退も自由な民間保険においては、保険料は各自の抱える
リスクの程度に見合った適正なものであることが原則である。例えば、医療
保険の場合、病気にかかりやすい高齢者や病歴のある人は高い保険料を払う
一方、若者や健康な人は低い保険料を払う。
このようなルールを「給付・反対給付均等の原則」という。
しかし、この場合、病歴のある人など極めて高いリスクを持った人は、採算
が合わず保険会社から加入を拒否されてしまったり、保険料が極めて高額に
なるため実質的に加入できなくなるということが起きてしまう。
一方、「社会保険」は、人々の連帯により、リスクの高い人々はもちろん、
全ての人々の生活のリスクをシェアするための仕組みであり、そのため、日本
では、全ての国民に保険への加入を義務付けている(国民皆保険・皆年金)。
また、被用者本人のみならず、その事業主も保険料を負担し、国や地方公共
団体も費用の一部を負担する仕組みとすることにより、保険料は各自のリスク
に見合ったものではなく、賃金等の負担能力に応じたものとしている。
この結果、国民は、たとえ年をとったり、病気をしたりしてリスクが高くなっ
ても、負担可能な保険料で保険に継続的に加入し、必要な給付を受けることが
できるようになっている。
☆☆======================================================☆☆
社会保険と民間保険の違いに関する記載です。
「保険」という仕組みを使ったものであっても、
様々な違いがあります。
この違いについて、
【 12-6 】
公的年金(社会保険)と私的年金(個人年金)に関する次の記述のうち、
正しいものはどれか。
A 公的年金では、私的年金とは異なり、任意に加入することはない。
B 公的年金の保険料は、所得税法上の所得控除の対象となるが、私的
年金の保険料は、対象とならない。
C 公的年金及び私的年金とも、保険料と運用収入のみで給付費が賄われ
ている。
D 私的年金は、低所得者に対し、保険料軽減や給付面で所得再分配機能を
もっていない。
E 公的年金では支給期間は終身とされているが、私的年金は有期年金である。
という出題がありました。
答えは、「D」です。
この出題ですが、
平成11年版厚生白書P39
http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpaz199901/img/fb1.1.1.4.2.gif
に、関連する記載があったので、出題されたところです。
民間の保険について、試験対策として、細かく知っておく必要はありません。
ただ、このような出題もあり得るので、
社会保険の特徴、つまり、民間保険との違い、
ここは、確認しておきましょう。
(平成24年版厚生労働白書P41)。
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日本では、民間の生命保険会社や損害保険会社が、医療保険や年金保険を提供
しており、多くの国民が利用している。
これらの民間保険も、一定の保険事故に備えて多くの人が保険集団を作り、個人
経済の危険を分散しようとする「保険方式」を用いている点で共通している。
では、社会保険と民間保険の違いは何か。
大きく違うのは、加入が、法律によって義務付けられているか(社会保険)、
契約によって自由に選択されるか(民間保険)という点にある。
契約により加入も脱退も自由な民間保険においては、保険料は各自の抱える
リスクの程度に見合った適正なものであることが原則である。例えば、医療
保険の場合、病気にかかりやすい高齢者や病歴のある人は高い保険料を払う
一方、若者や健康な人は低い保険料を払う。
このようなルールを「給付・反対給付均等の原則」という。
しかし、この場合、病歴のある人など極めて高いリスクを持った人は、採算
が合わず保険会社から加入を拒否されてしまったり、保険料が極めて高額に
なるため実質的に加入できなくなるということが起きてしまう。
一方、「社会保険」は、人々の連帯により、リスクの高い人々はもちろん、
全ての人々の生活のリスクをシェアするための仕組みであり、そのため、日本
では、全ての国民に保険への加入を義務付けている(国民皆保険・皆年金)。
また、被用者本人のみならず、その事業主も保険料を負担し、国や地方公共
団体も費用の一部を負担する仕組みとすることにより、保険料は各自のリスク
に見合ったものではなく、賃金等の負担能力に応じたものとしている。
この結果、国民は、たとえ年をとったり、病気をしたりしてリスクが高くなっ
ても、負担可能な保険料で保険に継続的に加入し、必要な給付を受けることが
できるようになっている。
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社会保険と民間保険の違いに関する記載です。
「保険」という仕組みを使ったものであっても、
様々な違いがあります。
この違いについて、
【 12-6 】
公的年金(社会保険)と私的年金(個人年金)に関する次の記述のうち、
正しいものはどれか。
A 公的年金では、私的年金とは異なり、任意に加入することはない。
B 公的年金の保険料は、所得税法上の所得控除の対象となるが、私的
年金の保険料は、対象とならない。
C 公的年金及び私的年金とも、保険料と運用収入のみで給付費が賄われ
ている。
D 私的年金は、低所得者に対し、保険料軽減や給付面で所得再分配機能を
もっていない。
E 公的年金では支給期間は終身とされているが、私的年金は有期年金である。
という出題がありました。
答えは、「D」です。
この出題ですが、
平成11年版厚生白書P39
http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpaz199901/img/fb1.1.1.4.2.gif
に、関連する記載があったので、出題されたところです。
民間の保険について、試験対策として、細かく知っておく必要はありません。
ただ、このような出題もあり得るので、
社会保険の特徴、つまり、民間保険との違い、
ここは、確認しておきましょう。