K-Net社労士受験ゼミ 合格ナビゲーション

社会保険労務士試験の合格を目指す方を応援するページ

平成24年就労条件総合調査結果の概況<変形労働時間制の採用状況>

2012-11-27 06:11:51 | 労働経済情報

今回は、平成24年就労条件総合調査結果による変形労働時間制の採用状況です。

変形労働時間制を採用している企業数割合は51.3%(前年53.9%)となって
います。

企業規模別にみると、
1,000人以上:71.4%
300~999人:69.1%
100~299人:57.8%
30~99人 :47.4%
と、規模が大きいほど採用割合が高くなっています。


変形労働時間制の種類別(複数回答)にみると

「1年単位の変形労働時間制」 :33.3%
「1か月単位の変形労働時間制」 :15.8%
「フレックスタイム制」    :5.2%

と「1年単位の変形労働時間制」が最も高い割合になっています。

変形労働時間制については、平成12年度、18年度、24年度に出題されています。

【12-4-E】

変形労働時間制やみなし労働時間制は、適切に利用するならば労働時間短縮
に効果を発揮する。労働省「賃金労働時間制度等総合調査」によれば、変形
労働時間制を採用している企業の割合は高まる傾向にあり、1998年において、
その割合を変形労働時間制の種類別にみると、1年単位の変形労働時間制に
比べフレックスタイム制の方が高い。


【18-2-A】

厚生労働省「平成17年就労条件総合調査」によると、変形労働時間制を採用
している企業割合は全体では56%である。そのうち1年単位の変形労働時間
制を採用している企業割合が最も多く、それを企業規模別にみると、企業規模
が小さくなるほど採用割合が高い。 


【24-5-C】

何らかの形で変形労働時間制を採用している企業割合は全体で5割強となって
おり、これを産業別にみると、「鉱業、採石業、砂利採取業」、「運輸業、郵便業」、
「電気・ガス・熱供給・水道業」、「製造業」などの採用割合が高くなっている。


【12-4-E】は、誤りです。
出題当時も、現在と同様、1年単位の変形労働時間制のほうがフレックスタイム
制より採用割合は高くなっていました。


これに対して、【18-2-A】は正しい内容です。
1年単位の変形労働時間制が最も採用割合が高くなっています。
また、1年単位の変形労働時間制は、企業規模が小さくなるほど
採用割合が高くなっています。

ちなみに、平成24年の調査では、
企業規模別の1年単位の変形労働時間制の採用割合は、

1,000人以上:22.7%
300~999人:32.6%
100~299人:37.2%
30~ 99人:32.6%

となっており、最も採用割合が高いのは「100~299人」規模なので、
「企業規模が小さくなるほど採用割合が高い」とあれば、誤りです。

【24-5-C】は正しい内容です。
産業別の採用割合を論点にしており、厳しい問題です。

平成24年の調査では、
鉱業、採石業、砂利採取業が74.9%で最も高く、金融業、保険業が17.7%
で最も低くなっています。
そのほか、出題にある業種については、
「運輸業、郵便業」:56.5%
「電気・ガス・熱供給・水道業」:63.7%
「製造業」:61.7%
と採用割合が高くなっています。

規模別の採用割合や業種別の採用割合まで押さえるというのは、
ちょっときついでしょう。

とりあえず、変形労働時間制の中で採用割合が最も高いものを知っておき、
余力があったとき、これにプラスした情報を押さえるということで、
十分でしょう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

労災法7-1-C

2012-11-27 06:11:20 | 今日の過去問
今日の過去問は「労災法7-1-C」です。


【 問 題 】

労働者が、下請業者が実施する作業を指導するために、部下
1名を連れて出張するように命ぜられたので、部下と直接
出張地に赴くことを打ち合わせた。出張当日の朝、当該労働者
は、自転車で自宅を出発し、列車に乗車すべく駅に向かう途中、
踏切で列車に衝突して死亡した。本件は、業務上の災害である。  


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



【 解 説 】

通常の通勤に係る移動の経路上において被災した場合であっても、
その移動が出張によるものであるときは、業務遂行性が認められる
ので、その際の災害は業務上の災害となります。


正しい。 
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする