百醜千拙草

何とかやっています

まずいレストラン

2016-07-15 | Weblog

「すぎりおのがんばったるねん」で紹介されていた二つの論文のタイトルがあまりに面白かったので、紹介:

Affinity purificationで引っかかってくるnon-specificな「ゴミ」のデータベースについての論文、
「The CRAPome: a contaminant repository for affinity purification–mass spectrometry data」

もう一つは、糞便中の微生物を調べた論文、
「An In-Depth Analysis of a Piece of Shit: Distribution of Schistosoma mansoni and Hookworm Eggs in Human Stool」

特に、二つ目の論文、4文字単語が、科学論文のタイトルに使われたことは、かつてなかったのではないでしょうか。エディターもレビューアも悪ノリしたとしか思えません。Sxxxはcrapとも言いますから、まだ「Piece of Crap」の方がマシだったのではないでしょうか。それでも十分、おかしいですが。

さて、話題転換。選挙の不正というのは、怪しい選挙結果が出るたびに、密かに議論されるものです。少し前の北海道の衆議院補選では、開票終盤になって、与党の対立候補が得票数でリードしていたにもかかわらず、突然、与党候補に当確が出るという不思議なことがありました。最後に開票されたある選挙区でどういうわけか圧倒的に与党候補者票が多くて、最終的に逆転したのです。集票の機械を作っている会社は独占状態で、機械のソフトを監視する方法もありません。これは、以前の小沢氏の陸山会事件で、検察審査会の審査員を選ぶ「くじ引きソフト」が、インチキでいくらでも不正操作ができたということがあったことを思い出せます。これまでのやり方を見ていると、国政選挙にも色々な不正やトリックが仕組まれているのも十分、想像できることです。

こういうことを確たる証拠も無しに言うと、結局、陰謀論だと言われて、逆に非難を受けることにないますから、誰もおおっぴらには言えないという状況があります。しかし、選挙のために怪しいことが起こるのだから、誰かが、おかしいことを指摘はしていかないといけないのだろうとは思います。

そういう意味で、地方紙とは言え、全国紙並みの発行部数を誇る東京新聞が、コラム欄とは言え、選挙の不正を示唆するような記事を書いたのは、意味があると思います。
という訳で、貼り付けておきます。

東京新聞、筆洗

 この町には二軒の料理店がある。大きい方の店「J」の経営は風変わりで、できる料理はカレーライスとハンバーグのみ。どちらも大した味ではない。見るのも嫌という人もいる▼試しに住民に聞いてみた。アベノなんとかというカレーライスを六割の人がまずいといい、改憲ハンバーグは五割がひどいと答えた。二つのメニューのいずれも人気がない。それでも、町のレストラン選挙ではいつも、もう一店の「M」を引き離し、勝ってしまう▼おかしい。あの店においしい料理はないのに。結果を疑った「M」の店主は探偵に調査を依頼した。探偵は選挙後、町の住民に聞いて歩いた。「あのカレー? ひどいね」「あのハンバーグは絶対許せない」。悪評しか聞こえてこない▼やはり不正投票の可能性がある。探偵は事実を知らせようと「M」に飛び込んだ。「やはり不正…」と言いかけてやめた。この店の様子もおかしい▼メニューを見た。「あの店のカレーはまずい」「ハンバーグは絶対阻止」と書いてある。「おいしい料理を作りたい」「こうやっておいしくします」と決意やアイデアもある。しかし、今すぐ提供できる料理がメニューのどこにも見当たらない▼探偵は店を出た。向かいに「J」が見えた。おなかをすかせた客がカレーを食べている。喜んで食べている人もいる。疑いながら、泣きながらの客もいる。

非常に共感します。近々、JでもMでもない小さなレストランの数々が集まって、客を満足させてくれるのではないか、と期待しておりのですが。
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