歩道の脇にキノコが生えていた。
何かにかじられたような凹みがある。
ということは毒キノコではないのではないか。
アリがかじり取って巣に持ち帰ったのではないか。
戻ったらキノコが成長していて、美味しい位置がわからなくなっていたのかも。
地味だから子どもに蹴られることもなく、犬に食われることもなく生えたのだろう。
この頃の飼い犬は決められたドッグ・フードしか食べていないので、拾い食いなどはしない。
においを嗅いで、パクリとやりそうな感じがあれば、寸前にリードをグイと引っ張られるはず。
『路傍の石』という小説があったのを思い出して、路傍の茸としたけれど、路傍と書いて『みちばた』と読むこともあるのかどうかCASIOの広辞苑で調べてみた。
路傍はみちばたとは読まないけれど、意味は道端に同じ。
ならば、道端を引いてみると、路傍に同じことが確認できた。
『みちばた』の次に『みちばち』とあり、『蜜蜂』の漢字があてられ、{「みつばち」に同じ。〈倭名類聚鈔(19)〉}とあった。
蜜のあるキノコで、『みちばち』がかじった跡ではないのか、というのは強引すぎる推理として却下。
倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)は{日本最初の分類体の漢和辞書。源順著。・・・}とあった。