撮らないではいられない。
食べてみたいと思うわけではなく、花とは違うシンプルな形と色合いに見惚れる。
童話にあるような世界へ誘われるのが気持ち良いからかもしれない。
ところが、どんな毒を含んでいるのか知れないのが茸。
これを書いている横で、関電幹部が高浜町の元助役から受け取った金品の数々は彼らの記憶頼りだと伝えている。
死人に口なしだけれど、こうしてぐずぐずしている間に、元助役が顧問をしていた会社や自宅に残っているかも知れない贈賄リストが関係者によって処分されてしまうのか。
死ぬのを待って、ようやく出てきた、出してきた驚くべき事実。
スペインのフランコやカンボジアのポルポトをも思い出す。
大金が動く裏には、暴力装置が必ずあり、国の方針というよりアメリカからの指図をひたすら遂行する官僚と政権のシナリオを助ける議員と利権がある。
これもまた、誰かが自殺するようなことになり、ウヤムヤになっていくのだろう。
何が発覚しても何があってもそこからエネルギーを得て、決して倒れることのないパワフルモンスターを我々は育てている。
可愛い茸を見つけてメルヘンにひたったりしている暇はないとは思えど、易きに流れる日々。