急に入った用で大阪西成区に行ってきた。
地上300mの、今のところ日本1高いビル、あべのハルカス前を西に進んで、新今宮駅を南に行った南海萩ノ茶屋駅辺り。
大通りから南に行くと景色が一変するからと言われていて、だいたいの予想はついていた。
日雇い労働者相手の格安宿が多くて、何やらしゃがんで店開きしている人とそれを取り巻くおっさんたちがたむろしていた。
マスクをしている人はあまりいない。
自転車で通る警官や、競馬か何かの放送をラジオ片手に聞いているマシな身なりのおっさんはマスクをしていた。
待ち合わせした人から聞いた話では、この辺りの安ホテルを利用する外国人観光客が結構いるようで、あべのハルカスとこの地区を見比べ、「アメイジング!」と喜ぶのだそうだ。
そうして、この地区にたむろする人達は外人に気後れもなく話しかけたりするので、それも喜ばれてるんだとか。
ひと頃よりずっと街が清潔になり、悪臭もなくて、身なりも小ぎれいになったのだという。
どこそこで炊き出しがあるとか、衣服を配っているとかの情報は瞬時に皆さんに伝わるのだと。
情報が一番大事だからと、この辺りを知り尽くしているように語ってくれた人との用は1時間足らずで終わり、外国人観光客向けのBARと自動販売機とあべのハルカスを撮っただけで帰途につく。
車だったからそそくさと帰ってきてしまったけれど、身一つで行って徘徊してみたい場所だ。