鳥瞰ニュース

空にいるような軽い気分で・・・

最悪の夜・・・その2

2020年04月25日 04時24分24秒 | 健康ネタ




首の両側から体液を排出するドレンと、ドレンパイプが詰まらないように時々しごく道具。4日目に1本が外され、5日目には2本目も外してもらえた。

病室はカーテンで4つに区切られているのだけれど、真四角の空間はちょうど4畳半といった広さで、ベッドが二つ並べられる広さだからかなりゆったりしている。
窓際だったのが幸いして、3年4ヶ月前に入院していた隣の病棟の私の居た窓も見える。
泌尿器科病棟と耳鼻咽喉科病棟の決定的な違いは患者のだす音。
泌尿器科では気持ち良い寝息(イビキも)だったり、たまに腰に痛みがきている人の唸り声だったりがあるだけで静かなものだった。
ところが耳鼻咽喉科の病室でしょっちゅう聞こえる音は、グアー、ゲーッ、ゲロゲロ、ゲホゲホ、グッフグッフグッフなどの喉の苦しさの音と、大きな咳払い、痰を絞り出す音、吸引音などだ。
遠慮してる場合ではない苦しい状態なので、おとなしい優しそうな人たちが、ゲロゲロと思いっきりからんだ痰を絞りだしたり咳き込んだり、鼻をかんだりを遠慮なし。
私の病室はおそらく重篤患者(大手術患者)集団なのだ。
一番大きく音を出し続ける人は、喋ることはできないらしくボードで筆談。
胃ろうを選んだようで管が繋がっている。
もう一人も鼻にずっと管が入っていて、トイレにもナースが付き添っている。
この二人は目礼しかしたことがなく、控えめそのものの物腰だけれど、音は盛大に出し続けている。
私も手術までは、エアコンが効き過ぎていることによる空咳をたくさんしたけれど、これほど遠慮なしに空咳をし続けたことはない。
向かいにいる人は頭髪が抗癌剤でほとんど抜け、ナースがきたるべき手術の段取りを説明しているのが聞こえてくるのだけれど、術後はICUだとか、気管切開だから話せないだとか、取れてから発声練習だとか、私よりも大掛かりな手術のようだ。
つまり又も3年4ヶ月前と同様、私が一番軽症患者という格好。
で、ようやくタイトルに戻るのだけれど、ナースコールのコールサインの音楽が耳についてイラついた。
そこで、持参した耳栓を引きだしから探してもらって渡してもらったり、寒いと言ったり暑いと言ったり、氷枕をしてもらったのにすぐ冷たすぎて嫌だと外してもらったりした。
そうして呼吸ができなくなってはゲホゲホと咳き込み、ナースが色々聞くのに対して「聞こえないからもっと大きな声で言って!」「耳が少し遠いから」などとも言ったのだけれど、朝になってみれば耳栓をしたままだった。
つづく。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする