朝は力が出る。
ひとりで動かすのは無理だとほぼ結論を出していた杉の切り株を、諦めモードで朝一番にやってみたら、意外に自分が力持ちだと実感(勘違い)できた。
四方八方に伸びた根を、太い元から切断した側が下になるように転がそうと力を入れたら、手をかける場所次第で回転させることができた。
3分の1回転ほどできたところで、そのままは無理だが少しなら水平に回すこともできた。
そこで切断面を下にするように、持ちやすい根を定めて力を入れてみたら逆さまに立てることもできた。
逆さまから転ばすことは重心がかなり上になっているのでどの方向でも可能。
以上4回の動きを繰り返せば、小さなジグザグでどこにでも移動させることができると判った。
力が余っている気の向いた時に少しずつやることにする。
できたも同然となると、いつまで経ってもやれないだろう、そういうものだ。
ところで、切株の逆さま状態は火炎式土器を思わせる。
縄文時代の火炎式土器の発案者は、炎への畏怖と同時に木が地中に伸びて踏ん張る姿にも感動してモデルにしたのではないか。
枯れた木が崖崩れなんかで地表に現れたのを観て、とかなんとか自分が苦労したからといって勝手な憶測はちょっと無理があるかも。