
サツマイモは連作障害が無いので同じ場所に作ると決めていて、土をフカフカにしたいと目論んでいる。
以前テレビ番組で観たサツマイモ農家の苗植え作業がとても印象的で、真似をしたいのだ。
ほぼ砂地のような畝で、穴もあけず無造作に苗を斜めに挿していくだけだった。
1秒にだいたい2本ペースほどだったから、挿すだけで土を戻してポンポンも無し。
私なんぞは、マルチングした上に竹竿を置いて、等間隔に線を付けた目印通りにカッターナイフで20センチほどの切り込みを入れ、しかるのちに軍手をした両手で溝状の穴を作り、苗づるを寝かし入れて、土を寄せ戻してポンポンとする。
マルチングをする時間を入れないでも、頑張って1本あたり10秒は掛かると思われるので、20倍ほど掛かる。
収穫するシーンはなかったけれど、収穫用の特殊農機具を使わなくても、地上の根元を手で引っ張れば、末の末までの芋が千切れずに芋づる式そのままに軽く抜けるのだろうと思われる。
私の畑ときたら、力ずくで引っ張れば根元に近いのは抜けるけれど、相当な力は必要で、しかもすぐに千切れてしまう。
つるを引っ張っての収穫は初めからせず、だいたいの見当をつけ、周囲にスコップを食い込ませて掘り起こす。
そうすると、子づるが意外に遠くまで及んでいることもあって、せっかくの芋を切断してしまったりする。
遠くに深くスコップを食い込ませて、ひと起こしふた起こししてから手探りで掘りたいけれど、土が硬くて力がかなり必要だったり、掘り残してしまったりするのが私の収穫。
あとから確認をして掘り残しはないだろうと見極めてから耕運機をかけるのだけれど、何個も耕運機の回転刃で切断された芋が見つかる。
サツマイモに肥料は必要ないので、テレビで観た農家のようにしたいなら、砂を大量に購入してぶちまけるしかないだろうと思ったりしたのだが、地道に毎年籾殻を混ぜ込んでフカフカにしようと決めた。
農事の師にそれを話したら、農業法人に話をつけてくれて、処分に困るほどの廃棄物だからとて、荷台にベニヤ板を回して籾殻運搬専用のような軽トラックダンプカー2台がやってきて下ろしていった。
こちらは1台分で十分なのに、どこでどういう話にすり替わったか2台やってきたのだけれど、ただだから1台分はいらないとも言いかねた。
しかも毎年持ってきていいか、とのことだったので毎秋籾殻が2杯くることになった。
サツマイモ畝分だけでは余るので、残りは竹藪に撒いたり、勝手に生えてくるウドの場所に盛って置いて来春は白いウドを採る予定。