家から出さえすれば、何なりと目に止まって、ぱしゃぱしゃと撮り、数行の文章くらい書けるだろうと、散歩した。
あまり興味深く感慨深いといった心持ちにならないのは、思考能力の低下なのか飽きがきているのか。
ところで、昨年起きた熱海の大規模地滑りのような人災は、細かく見回すと、ごく小さなものならどこにでもありそうだ。
最近、擁壁の傾いてしまった箇所とか、つなぎ目がずれた部分とか、地面のひび割れなんかに注目することが多い。
土木工事の手抜きなのか、想定外の地盤変化なのか、水の道ができて土が流れてしまっているのか。
1枚目は、門柱が傾いて門扉がきちんとしまらない家で、この並びであと2軒、別のところでも1軒見られた。
直すのは回りを掘り上げて、力ずくで元に戻して、コンクリートを大量に流し込むことが必要だろう、大変だ。
2枚目は、車道から一段下がった歩道端に発生したひび割れと、傾いた擬木杭。
杭を悪童共がいつも蹴るから傾いたのではなく、小さな地割れ地すべりによって傾いているのだ。
3枚目は、ベンチが傾き、ベンチ前の杭も傾いている。
背もたれのないベンチが水平になっていないのは座りにくいだろう、これも小さな地盤沈下と地割れが起きているはず。
いずれも、傷が小さいうちに対処しておかないと、もしも一気に大きな変化があったときが怖い、注目していきたい。