垂れ蜜だけの日本蜜蜂の蜂蜜で糖度が80度を超えていたから、自信作として田舎から持ち帰った。
自信作とは言っても、蜜蜂が集めて蓄えて熟成させたものを掠めとったものだけれど、ここまでにする作業もなかなかに大変なのだ。
糖度が高いので発酵はしないのだが、冬の低温につき、当たり前のように固まり、キャラメル色になった。
初めて日本蜜蜂の蜂蜜が売られているのを見たときに試食もさせてもらったのだが、そのときの蜂蜜もシャーベット状に固まっていた。
その後、自分で日本蜜蜂を飼うようになり、採蜜して保存してみると、底の方だけ固まったり、全然固まらなかったり、全体が固まったりの色々。
調べてみると、蜂蜜の糖分はブドウ糖と果糖がほとんどなのだが、アカシア蜜は果糖が多くて結晶化しにくいのだそうだ。
日本蜜蜂の蜜はあらゆる花の蜜を集めた百花蜜(ショ糖)から、蜂が体内の酵素を加えて蜂蜜にしたものなので、その時々の変化がある。
底だけ固まったのではなくて全体が結晶化した蜜は、使い勝手も良いので、自信作として自慢したいくらいだ。
そこで1.8 L瓶からシャーベット状態のまま小分けにするべく試してみた。
小瓶に詰めてから最後に均すため、柄の長いスプーンを百均で購入し、ユリ・ゲラーのようのようにはいかなかったが直角に曲げた。
分量としては、小瓶8個で1.8 Lの全量になる予定が、粘度がありすぎて、私の新潟県人たる粘り強さも4個で限界。
シャーベット状に見えたのに、すくっていくと水飴状態で、大瓶の底の方は、やはり湯煎して元に戻さないといけないようだ。
調べてみると、冬になる前に結晶化を見越して広口の背の低い瓶に小分けしておいたら良いとある。
湯煎は45度~50度くらいでじっくりやらないと、せっかくの栄養素が壊れるとある。
時々は眺めて悦に入りたいのと持ち運びの簡便さのために、ついつい1升入り大瓶のままにしたけれど、今年からは寒くなる前に蜜は小分けにすべし。