『浅はかな夢なんぞ見ないし、 酒に酔って現実逃避もするまい』ということのようで、全体に大乗仏教の教えが込められているのだそうだ。
散歩コースにある法界寺を木立の間から見ていたら、蓮池の枯れ葉が動いているので目を凝らすと真鴨の番がいた。
メスは枯れ葉に紛れて食餌に夢中だけれど、オスは目立つ青首を時々伸ばしては周囲の状況確認をして見張り役を怠らない。
蓮根のための蓮田と違い枯れ葉がそのままで、侘びしくも風流を感じる。
田舎の生家の放置されている大小2つの池のうち、小さい方は石積みをして体裁を整えたが、大きい方はこのようにしたいもの。
浅い泥池にして蓮を生やしたら管理の手間要らずで良さそうに思うからだけれど、蓮根も採れたら尚良いと考えるのは欲深すぎるか。
酔うほどのめり込むことはないだろうけれど、虻蜂取らずにならないよう身体を使おうというのが今年の目標のひとつ。
ゆくゆくは極楽浄土風にしていこうなどと、浅き夢を見る。