住宅地の歩道付きメインストリートに植えられているトウカエデは、刈り込み方に決まりがあるようで、みな同じような形に育っている。
育っているのではなく、強制矯正された瘤だらけの姿になるのだが、瘤からシャワーのように小枝が吹き上がっている。
葉に覆われてしまえば自然の樹形のように見え、秋には紅葉して美しい。
剪定が遅れているのか、予算がつかなかったのか、こんな形で裸になっているのは珍しい気がする。
噴出する生気そのもののようだ。
日没頃に散歩していたら、雲の陰から金色の光が放射されていた。
いわゆる天使の梯子は、雨上がりなんかに天上から地上に光が放射状に降りているものと認識している。
これは逆だから、なんと呼ぶのだろうかと検索してみたら、逆向きもあるということなので、これも梯子ということか。
『汚れなき悪戯』とか『ベン・ハー』なんぞを想い出す。