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自生している桑の葉にセセリ蝶の仲間がいたので、スマホを構えながら、ダメ元で近づいてみた。
意外にも逃げずにじっとしていたので、後ろから戦闘機みたいな姿を撮り、毛むくじゃらな様子の分かる画像も撮れた。
もしかしたら前からも撮れるのかと横に回り、腕を伸ばしてスマホだけを向けて撮った。
あの戦闘機の設計者は、セセリ蝶の特異な翅からヒントを得たに違いないと思う。
太い胴体には、小さい翅を高速で羽ばたかせる筋肉とエネルギーが詰まっているはずだけれど、あまりに身近だからか魅力を感じなくて捕まえたことも触ったこともない。
つかんだら逃げようともがくぶるぶるを強く感じるはずで、でも翅はつかみにくいだろうし、そんなこともあって捕らないできたような気がする。
画像をよく観ると、雨上がりの雨染み部分にストローを当てているようだ。
水分だけならどこにでもあるのに、桑の葉から滲み出る何かが目当てなのか、横のエゾマツから落ちる雨だれに何かが含まれているのか。
大きな眼なのに、夢中になったら警戒がおろそかになってしまうようだ。
オオチャバネセセリとイチモンジセセリ(一文字挵)は区別がつきにくいらしいけれど、検索画像をいくつも比較検討して、これはオオチャバネセセリと確信決定した。
一番の収穫は、挵(せせ)るという漢字の読み書きだ。