庭に手水鉢というには大きい石水槽があり、昨年からメダカを飼っている。
横に昔は井戸があり、がちゃぽんの手動ポンプがあり、顔を洗ったり家に入る前に手を洗ったり、蓋をずらして縄で縛った西瓜を降ろして冷やしたりしたものだった。
その井戸が、20年ほど前にか、屋根の瓦を下ろした時の瓦で覆われ、蔓草が蔓延って、どういう状態なのか分からなくなっていた。
給水用のパイプだけは井戸から玄関内に引き込んであり電動ポンプに繋がっていて、池に注水する仕掛けはできていたが、ポンプかパイプの不具合か井戸が枯れたのか、以前に作動させても水は揚がらなかった。
ということは、井戸に不要瓦を投げ込んで埋めてしまったのかもしれないと思われた。
私は10年前から遡ること10数年無人状態だった生家と関わりがなかったので、その間の事情が分からない。
はからずも私の管理することとなった生家は、中越地震と中越沖地震のせいもあって荒れ果てていて、少しずつ手を入れているのだが、今回は井戸跡の蔓を刈り取り、瓦礫を取り除いてみた。
井戸枠が割れていて、ガレキ撤去時に土が井戸底に落ちる水音がしていたので、井戸の体裁は保っているらしいと分かった。
井戸枠周りの土を除いて均し、井戸蓋の半割半月型をどけてみたら、ほぼ昔のままの井戸が現れた。
最上段の井戸枠が少しずれていて、かなり欠けているが、型枠を作って鉄筋を入れ、コンクリートを流し込んだら、利用可能に復旧できそうではある。
竹竿で水深を測ったら、昨日時点、地表から水面までは1.7mで、水面からの水深は2.5mあった。
泥が1mくらいは積もっているだろうと思われるので、5mほどの井戸だったはず。
内径56cm余りの井戸を覗きこむと随分深いように感じるけれど、意外に浅い。
今後どうするかは、とにかく井戸枠を直して、土がぽちゃんぽちゃんと落ちないようにしてからだ。
3枚目の画像は、夜になると台所の窓ガラスに、いつも張り付いているアマガエル。
撮る直前に、こやつは素早く体全体で伸び上がり虫を捕まえた。
昨日のホソコガネグモにつづき、これも腹側真下は死角なので間抜けな格好だが、この窓を採餌場と決めたアマガエルが数匹いて毎晩楽しませてくれる。