日野氏の荘園だった日野の地を流れる日野川は、日野富子や親鸞も遊んだかも知れない由緒ある川だけれど、今はコンクリートの排水溝でしかない。
それでも、水源の谷筋から大雨の度に運ばれる土砂が溜まっていて、水棲生物がいそうな雰囲気。
でも段々が多いし、魚道は一つもないので魚影は見られない。
魚さえ棲めば、多様な生き物の育つ環境になるだろうに、残念。
土砂は雨が降る度に洗われて砂利ばかりになるような気がするけれど、草が生えれば土も留まるのか。
それだからか、草の真ん中に里芋のたぐいが1株生えていた。
台風直撃の大雨がない年が続けば、里芋の岸辺ができるかも知れない。
ほぼ住宅地になってしまい、そのおかげで上下水道は整備されているし、たぶん生活排水も流れ込まない川なので、里芋が自生する景色ができたら面白いだろうな、と妄想が湧く。