昼過ぎに帰ったら朝帰りとは言わないのかもしれないけれど、午後に1匹ずつ2匹やってきて、巣の本体は蟻がたかるのでポリ袋に入れてしまったのに、殻の内側に止まったりするのを、捕獲して仲間の死骸の中に入れた。
1匹ずつとは言え、巣を守ろうと攻撃的かもしれないので、慎重に確実にやる。
捕らえた網の中にピンセットを入れて掴み、プラケースの蓋をずらして入れ素早く閉める。
バズーカジェットの残り香が強力だからか1時間も経つとへろへろになる。
1匹目も羽化したてだったのではなくて、計3匹が朝帰りか。
外れた最下段の巣内はケシ粒ほどの卵か幼虫がほとんどだったのだけれど、翌々日に見たら蟻にさらわれてしまったものらしく姿を消していた。
巣から抜け出て死んでいた幼虫はぽいぽい捨てておいたのだが、その場所は見事に周りの土や砂でおおわれ、細長い塚が直ぐにできていた。
赤茶色の極小の蟻の仕業だけれど、まずは大物食料をその場に隠し解体もしつつ餌を自巣に運び込むトンネルまで作ってしまう周到さと突貫工事の実行力は驚異的(2枚目画像)。
思わずピンセットでぐちゃぐちゃに壊したけれど、自分たちの100倍以上もある蜂の子をあきらめるはずがなく、直ぐに元通りになった。
バズーカジェットの毒で死んだ蜂の子なのに、その毒は平気なのか、解毒できるのか、蟻酸を使うのか。
成虫を入れておいたケースも、蜂の子と蛹になっているヤツらの巣を入れたポリ袋も蒸れて内部に水滴が付いた。
様子を見ようと成虫を全部入れたケースの蓋を開けたら、猛烈な臭いがして吐きそうになった。
昆虫が死ぬと強い悪臭を放つものだけれど、これだけの数の、しかもバズーカジェットの毒も残っているだろうから、人間にもかなり危険な毒ガスが発生していたに違いない。
とりあえずは、庭の隅にぶちまけてプラケースも放置して雨ざらしにする。
蜂の巣は蟻がたかるのが嫌でポリ袋に入れたけれど、蜂の子も中で死んで蒸れて、同じような悪臭腐臭毒ガスを醸し出しているかも知れない。
巣は保存してしばらく飾ったりしたかったけれど、しかるべきゴミの日にだすしかないのが残念だ。
おわり