風邪は万病の元と言われ続けてきて、風邪に効く薬はないとも言われてきた。
鼻水がでる、くしゃみが止まらない、咳が出る、喉が腫れる、熱が出る、身体がだるいなどの症状には、それぞれに効くと謳う処方薬が市販されている。
複合的症状が出てしんどいからと医者に診てもらい、薬も処方してもらうわけだけれど、決定的に風邪のウィルスに対する特効薬は無いと言われてきた。
名前の知れた、特に伝染力の強い風邪が、流行性感冒と言われるインフルエンザAとかBだ。
インフルエンザとは、最近よく言われるインフルエンサーと語源は同じなので、影響が多大な流行性感冒ということになる。
インフルエンザは気道性感染症とも言われるようで、ひどくなったら肺炎になり、年寄りの死因の多くを占めるのが肺炎だから、抵抗力がないと危ないことになる。
インフルエンザ脳症という5歳以下の乳幼児に起きる症状は、まれに大人でもあるそうだけれど、今回の新型コロナ・ウィルスで、そうなったというニュースは聞かない。
今回のコロナ・ウィルスは赤ん坊が罹ったとか子どもが重症になったとかもニュースで言わない気がする。
幼い子の免疫力というのか抗体は強力に作用して、今回の新型コロナ・ウィルスは皆が気をつけていることもあって、重篤化しないのだろうか。
以前から冬には風邪が流行って、特にインフルエンザで学校を休む児童が増えると、それ以上蔓延しないように学級閉鎖ということは、たまに各所で行われていた。
学校がそのようなことをしても、地域をあげてとか自治体の総力をあげてというのはなかった。
ところが、今回は国際レベルで国をあげて、新型コロナ対策をしている。
そうしてオミクロン株が発見された南アフリカでは、急上昇した波は1ヶ月半で収まった。
アメリカも波が下降に転じて経済優先の姿勢に転じている州が多くなり、規制はどんどん解除されつつあるようだ。
なぜ、多い国と比べたら一桁も二桁も感染者と言われる数が少ない日本なのに、毎日大騒ぎするのだろう。
毎日急激に数が増えているのは、不安が不安を呼んで、多くの人が検査を受けるからだろう。
症状は出ていなくても鼻の奥にウィルスが付着していたら感染者(陽性)とされて、周りが濃厚接触者として、検査させられたり隔離されたりするようだ。
数年前まで、風邪を引いても2,3日で治り、医者とは無縁だった人まで濃厚接触者として、行動制限をされているのだろう。
今回の風邪(オミクロン株)の感染力は強そうだけれど、弱毒化した変異株なので、冬になると流行る今までの風邪となんらかわらないように見える。
一昔前なら、話題にも上がらなかったことなのに、違うのは名前がついてしまったことで、追い続けなければならなくなってしまったことのようだ。
皆が接触を避けながら頑強な目に見えない鎖で互いを縛り合っているように見える。
市民国民が、自分をもっともっと縛ってくれと行政を突き上げているように見える。
有史以来初めての不思議な現象が世界に広がっている。
私は大勢に負けて、長いものに巻かれるべく昨年末に1回目のワクチン接種を受けたけれど、2回目をどうしようかと悩ましい。
追記;画像の綿毛は、秋明菊の成れの果てと判明。