どうにも、気になるので、書きます。それは、テレビのNHKニュースのことです。中央にアナウンサーがひとり座ってニュースを語りますよね。その背景についてなのです。背景が世界地図になっているわけです。普通の地図じゃ地図帳みたいで芸がないとでも思ったようにして、横線を重ねて縞模様のようにした世界地図が背景になっている。その太平洋のまんなかに、ちょうどアナウンサーが居るという格好なのです。こちらから見てアナウンサーの右側が南北アメリカ。
左側のちょうどアナウンサーの耳の横ぐらいに日本のような縞模様があるわけです。私が気になるのはですね。中国の縞模様の線が一本。日本とつながっているのでした。それが毎回気になってしかたがない。
ありゃなんだ。と思うわけです。
たとえば、オウム事件の時に、麻原彰晃の映像がTBSのテレビに何秒?か出ていて問題になったことがありました。それじゃNHKの世界地図に中国と日本が繋がっている映像が毎日流れるというのは、いったいなんなのだ。と、ひとり思うわけです。このNHKの映像はやめていただきたい。と、ひとり書いておきたくなったのです。こういう時にブログというのは随分結構なものです。
ひとりブツクサ言える。でもひとりだけで言っているのもなんなので、誰かこうした私みたいに考える方はいないものか?
溜飲が下がる。文がありました。
「正論」2007年8月号。中村粲(あきら)氏が「NHKウオッチング」と題して書いている。それが随分と身近に感じられました。一覧表入りで「今年も国家を『馬の尻』で侮辱したNHK」とあります。
ちょいと、読むのがめんどくさい私でも、一覧表なら、分かりやすいので目がいきました。地図がすぐに目に入ると同様に随分と分かりやすい工夫がなされておりました。さて中村さんの一覧表には「日本ダービーに於ける国家の放送 NHKとフジテレビ【スーパー競馬】の比較」とあります。
平成14年第69回の箇所をとりあげてみましょう。
その比較の前には「平成11年8月9日国旗国歌法成立」とあります。
さてNHKとフジテレビの比較が上下で載っております。
< 開会式で塩田美奈子さんが国家独唱 >とありまして。
NHKは「「君が代独唱」と福澤浩行アナ。独唱の間、待機場での出場馬の尻の映像を流し続ける」。
フジテレビは「国歌独唱と吉田伸男アナ。独唱の間、国歌を歌ふ小泉首相、歌手、会場の映像。独唱が終ると観衆の歓呼と拍手」。
さて、あとはNHKの場合だけ一覧表からとりあげてみます。
第71回平成16年「馬の尻の映像を流し続ける。」
第72回平成17年「開会式カットで『君が代』隠す。」
第73回平成18年「国歌独唱を全部放送するも、【千代に八千代に】と【苔のむすまで】の前後二ヶ所で馬の尻の映像を流す。」
第74回平成19年「独唱が始まると国旗、観衆、皇太子殿下、安倍首相夫婦を写したが【さざれ石の巌となりて】の個所で次々と馬の尻の映像を流す。」
すごいなあ。これぐらいのウオッツングの継続がなければ、NHKの隠れた姿が見えてこない。このリストアップはすばらしいなあ。ただの文章で書かれていたら私は読まなかったと思うのです。
ところで次に、シナと日本を一本線でつないでしまうNHKの愚を指摘しておきたくなるわけです。最近。津田左右吉著「支那思想と日本」の「まへがき」を引用している本を見かけました。3冊。
高島俊男著「座右の名文」(文春新書)
高島俊男著「本と中国と日本人と」(ちくま文庫)
谷沢永一著「こんな日本に誰がした」(クレスト社)
最初の2冊は同じ人の本です。文春新書の方はp143に「ぼくが生涯最大の影響をうけた本、『支那思想と日本』」という言葉があります(ちなみに、ご存知の通りパソコンの一括変換では「支那」は出てきません)。その次のページで「まへがき」を引用しております。この高島さんの新書のあとがきは「この本は、ぼくにとって初めての、しゃべってつくった本である」とありますから、引用自体が少なめにできておりまして、その貴重な引用のひとつにこの「まへがき」をもってきております。
もう1冊の「ちくま文庫」は本の書評を並べたものです。
そのp321~325までが津田左右吉著「支那思想と日本」の書評をしております。
そこでも「まへがき」を丁寧に引用しておりました(p322~324)。
ちょいと、しんどいので私は「まへがき」の引用はしませんよ。
さて、3冊目のクレスト社の本です。そのp102~103に「まえがき」の引用があります。ここでは、谷沢さんの言葉を引用してみましょう。
「歴史学者の津田左右吉は『支那(シナ)思想と日本」(昭和13年刊行・岩波新書)の中で、支那文化と日本の文化はまったく異質である、同じ漢字を使っているからといって同列に考えてはいけない・・・」
こうして津田左右吉の「まえがき」を引用したあとに
「これが、ひいては岩波茂雄とともに起訴される筆禍事件に結びつくわけである。この当時、すでに支那事変が始まっていた。『日華同一。支那五族と日本は同じだ』という軍部の音頭取りの最中に、津田左右吉は泰然として、いや一切違う国であるという本を突き付けたのである。」
現在の津田左右吉は、どこに健在でしょう。
昔の軍部みたいに、ひとの意見を聞かずに、始末に負えない人たちは、安易にシナと日本とをひとつ線で結びつけたがる。恥じない。
あの一つ線を、NHKのニュースを見るたび毎日付き合わされる。これは麻原彰晃の顔よりもなお、たいへんな刷り込みなのだ。
と、ブログに書いておこう。
左側のちょうどアナウンサーの耳の横ぐらいに日本のような縞模様があるわけです。私が気になるのはですね。中国の縞模様の線が一本。日本とつながっているのでした。それが毎回気になってしかたがない。
ありゃなんだ。と思うわけです。
たとえば、オウム事件の時に、麻原彰晃の映像がTBSのテレビに何秒?か出ていて問題になったことがありました。それじゃNHKの世界地図に中国と日本が繋がっている映像が毎日流れるというのは、いったいなんなのだ。と、ひとり思うわけです。このNHKの映像はやめていただきたい。と、ひとり書いておきたくなったのです。こういう時にブログというのは随分結構なものです。
ひとりブツクサ言える。でもひとりだけで言っているのもなんなので、誰かこうした私みたいに考える方はいないものか?
溜飲が下がる。文がありました。
「正論」2007年8月号。中村粲(あきら)氏が「NHKウオッチング」と題して書いている。それが随分と身近に感じられました。一覧表入りで「今年も国家を『馬の尻』で侮辱したNHK」とあります。
ちょいと、読むのがめんどくさい私でも、一覧表なら、分かりやすいので目がいきました。地図がすぐに目に入ると同様に随分と分かりやすい工夫がなされておりました。さて中村さんの一覧表には「日本ダービーに於ける国家の放送 NHKとフジテレビ【スーパー競馬】の比較」とあります。
平成14年第69回の箇所をとりあげてみましょう。
その比較の前には「平成11年8月9日国旗国歌法成立」とあります。
さてNHKとフジテレビの比較が上下で載っております。
< 開会式で塩田美奈子さんが国家独唱 >とありまして。
NHKは「「君が代独唱」と福澤浩行アナ。独唱の間、待機場での出場馬の尻の映像を流し続ける」。
フジテレビは「国歌独唱と吉田伸男アナ。独唱の間、国歌を歌ふ小泉首相、歌手、会場の映像。独唱が終ると観衆の歓呼と拍手」。
さて、あとはNHKの場合だけ一覧表からとりあげてみます。
第71回平成16年「馬の尻の映像を流し続ける。」
第72回平成17年「開会式カットで『君が代』隠す。」
第73回平成18年「国歌独唱を全部放送するも、【千代に八千代に】と【苔のむすまで】の前後二ヶ所で馬の尻の映像を流す。」
第74回平成19年「独唱が始まると国旗、観衆、皇太子殿下、安倍首相夫婦を写したが【さざれ石の巌となりて】の個所で次々と馬の尻の映像を流す。」
すごいなあ。これぐらいのウオッツングの継続がなければ、NHKの隠れた姿が見えてこない。このリストアップはすばらしいなあ。ただの文章で書かれていたら私は読まなかったと思うのです。
ところで次に、シナと日本を一本線でつないでしまうNHKの愚を指摘しておきたくなるわけです。最近。津田左右吉著「支那思想と日本」の「まへがき」を引用している本を見かけました。3冊。
高島俊男著「座右の名文」(文春新書)
高島俊男著「本と中国と日本人と」(ちくま文庫)
谷沢永一著「こんな日本に誰がした」(クレスト社)
最初の2冊は同じ人の本です。文春新書の方はp143に「ぼくが生涯最大の影響をうけた本、『支那思想と日本』」という言葉があります(ちなみに、ご存知の通りパソコンの一括変換では「支那」は出てきません)。その次のページで「まへがき」を引用しております。この高島さんの新書のあとがきは「この本は、ぼくにとって初めての、しゃべってつくった本である」とありますから、引用自体が少なめにできておりまして、その貴重な引用のひとつにこの「まへがき」をもってきております。
もう1冊の「ちくま文庫」は本の書評を並べたものです。
そのp321~325までが津田左右吉著「支那思想と日本」の書評をしております。
そこでも「まへがき」を丁寧に引用しておりました(p322~324)。
ちょいと、しんどいので私は「まへがき」の引用はしませんよ。
さて、3冊目のクレスト社の本です。そのp102~103に「まえがき」の引用があります。ここでは、谷沢さんの言葉を引用してみましょう。
「歴史学者の津田左右吉は『支那(シナ)思想と日本」(昭和13年刊行・岩波新書)の中で、支那文化と日本の文化はまったく異質である、同じ漢字を使っているからといって同列に考えてはいけない・・・」
こうして津田左右吉の「まえがき」を引用したあとに
「これが、ひいては岩波茂雄とともに起訴される筆禍事件に結びつくわけである。この当時、すでに支那事変が始まっていた。『日華同一。支那五族と日本は同じだ』という軍部の音頭取りの最中に、津田左右吉は泰然として、いや一切違う国であるという本を突き付けたのである。」
現在の津田左右吉は、どこに健在でしょう。
昔の軍部みたいに、ひとの意見を聞かずに、始末に負えない人たちは、安易にシナと日本とをひとつ線で結びつけたがる。恥じない。
あの一つ線を、NHKのニュースを見るたび毎日付き合わされる。これは麻原彰晃の顔よりもなお、たいへんな刷り込みなのだ。
と、ブログに書いておこう。