和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

俳句の活力。

2009-06-30 | 詩歌
2009年6月30日産経俳壇。
宮坂静生選の始まりの一句。

 老いてこそ凛(りん)と生きたや青嵐  京都市 岸田欣子

【評】誰もが願うことであろう。「青嵐」を配し、おのれを鼓舞するような元気が出る詠み方をしたのがいい。俳句を詠むことは生きる活力になる。一日一句は力。

そうそう。思い浮かぶのは高浜虚子の句。

 春風や闘志いだきて丘に立つ    ( 大正2年2月11日 )


うん。梅雨時に読むのは、俳句がよい具合です。
虚子の初期の俳句に雨を探したりします。


 雨に濡れ日に乾きたる幟(のぼり)かな  (明治33年)

 山寺の宝物(ほうもつ)見るや花の雨   (明治35年)

 門額の大字に点(とも)す蝸牛かな

 麻の上稲妻赤くかかりけり        (明治39年5月)

 稚児の手の墨ぞ涼しき松の寺       (明治39年6月)

 
 濡縁にいづくとも無き落花かな

 濡縁に雨の後なる一葉かな
コメント
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