和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

だんだん=さよなら。

2024-11-08 | 詩歌
「日本わらべ歌全集25」(柳原書店)は、「熊本宮崎わらべ歌」です。
その熊本の箇所を読む。といってもパラパラ歌をめくるくらいです。
『 縄とび歌 』を引用してみます。

         大なみ 小なみ    ( 縄とび )
  
     大なみ小なみ ささなみ小なみ
     一 二 三 四 五       ( 菊池市赤星 )


         おはいり〈 1 〉

     花子さん おはいり 内緒でジャンケン致しましょ
     負けたお方は お逃げなさい   ( 菊池市赤星 )

         おはいり 〈 2 〉

     花子さん おはいり
     オッピリ ピリピリ オッパッパ
     ジャンケン ポン
     負けたお方は お逃げなさい   ( 菊池市赤星 )


        くまさん くまさん

      くまさん くまさん 後ろを向いて
      くまさん くまさん 両手をついて
      くまさん くまさん 片足あげて
      くまさん くまさん おわかれ  (菊池市赤星)p124  


『 遊びにさそわれて、家を出ることのできない子の断りことば 』
 というのが『 早口ことば 』に載っておりました(p166~167)

        でんでらるんなら   ( 早口ことば )

     でんでらるんなら でてくるばってん
     でんでられんけん でられられんけん
     でんけん こんけん
     こんこられんけん こんこん
             ( 玉名郡南関(かんなん)町東豊水 )

 訳:  出られるならば 出てくるけれども
     出られないから 出ることができないから 
     出ないから 来ないから
     来らない(行けない)から 来ない(行かない)よ



縄とび歌の『 お逃げなさい 』『 おわかれ 』が
聞いたこともなかったので、遊びの気持ちがなぜか伝わるようでした。
すこし先のページに(168~170)『 別れ 』と題する歌が3つ。
まずは、その説明を引用して、最後に3つの歌を引用します。

「 一日の遊びが終って別れるとき、
  これらの歌が誰からともなくうたい出される。

 『 だんだん団子汁・・・ 』とうたい、友だちの方をたたき、
  相手からたたきかえされないうちに急いで駆けだす。
 『 帰ろい帰ろい 』は子供たち全員が、
  合唱するようにうたいながら帰るときの歌である。 」

      だんだん団子汁   ( 別れ )

    だんだん団子汁(だごじゅッ) あしたの目さまし
                    ( 球磨郡上村永里 )
       注: だんだん=さよなら

       さよなら三角    ( 別れ )

    さよなら三角 また来て四角
                 ( 人吉市中青井町 )

         帰ろい帰ろい  ( 別れ )

      帰(かい)ろい 帰ろい
      柿ちぎろい
      戻(もど)ろい 戻ろい
      桃ちぎろい       ( 玉名市伊倉北方 )


  
コメント
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