和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

中学2年。中学3年。

2018-09-08 | 三題噺
地域の回覧板に、中学校の広報がありました。
表紙下に新しく来られた校長先生の挨拶。
といっても数えたら238文字の短文に、顔写真。
ご自身の中学生の頃を語ることから始められておりました。
短文なのに印象に残ります。

ということで、「中学生」ということで
思い浮かぶ言葉。
まずは、対談。
岡康道×小田嶋隆「いつだって僕たちは途上にいる」(講談社)

―――自分が中二病だという自覚はありました?

岡】  まあ、言われてみればそうですよね。
    いや、何となくありました。

小田嶋】だから、だいたいあるところで成長が止まった部分って、
    それは本当は直らないよ。

岡】  直らないよね。

小田嶋】ちゃんと組織で揉まれた人間は、そこのところは
    角が取れていくのかもしれないけど、そこを嫌だ、
    と言って俺も岡も組織から出ちゃた人なわけだから、
    その中二的な変な角がちょこちょこ、ちょこちょこ
    出るわけでしょう。

岡】  取れないですよ。

小田嶋】だって日本で中二病から離れたおじさんって、
    東電の社長とか、民主党の上の方のおじさんとか、
    ああなっちゃうんですからね。

岡】  あれか、中二病か、といったら、こっちしかない。
    選択肢が。(p99)


ちなみに、この対談本は2012年6月発行。

さてっと、谷口智彦著「安倍晋三の真実」を
めくっていたら、「中学2年生並み」という言葉がありました。
せっかくなので、その前から引用。


「『権力は腐敗する』のだそうです。
『絶対的権力は、絶対的に腐敗する』のだと。・・・
『絶対的権力が絶対的に腐敗』した、真に壮大な実例を、
私たちは中国を見て、その大躍進期や文化大革命期の様子で
知っています。大躍進のときは、まったくの人災として、
数千万人の餓死者が出ています。驚くべき規模、
もちろん人類史上最悪です。
 ・・・・・・・
私は、スターリンのソ連、毛沢東の中国のような絶対権力
などそれこそ絶対的に生じようのない現代日本で・・・
この言葉を用いたがる人たちは、インテリを装って
利口そうに見えるからつい使ってみたい人であるか
――その場合、中学2年生並みの稚気に満ちた人物だと
いうことになりますが―――、あるいは手にしたこと、
奮ったことのない権力なるものを一度は手中にし、
他人を操ってみたい人ではないかと想像するのです。

腐敗する一歩手前の、いちばんおいしい段階で、
分厚い肉を味わってみたいとばかり、
権力なるものに憧れを抱いている、
そういう類の人たちこそが、右(注:上)の警句を
発したがるのではあるまいか。
本当にそんな人に権力を握らせてしまったら、
何をするか知れたものではありません。
一度も権力にあずかったことのない勢力に、
やすやすと政権を渡すことに慎重でなくてはならない
理由は、ここに由来します。

それでは、権力者に見えている景色とは、どんなものなのか。
一口に言ってそれは、やりたいことに比べて、
できないことがあまりにも多い世界です。
日本の福祉支出は、何もかも合わせると120兆円あまりです。
後に再述しますが、これは
米国、中国、ロシア、サウジアラビア、フランスという
世界五大軍事支出大国それぞれの軍事予算を全部足したものと、
ほとんど同額なのです。

2017年、安倍総理は衆議院を解散し、総選挙に臨むに当たって、
福祉を『全世代』向けにするため、消費税増税分の使途を変える
と訴えました。お年を召した方の福祉を、取り上げることなど
できません。しかし長い目で見たとき、本当に支えるべきは、
次の世代を生み、育ててくれる若い男女です。
そこを婉曲に言ったのが、あの『全世代』向けという言い方でした。」
(p118~120)

はい。引用が多くなりました。
この谷口智彦氏の本には「中学3年生」というのも登場します。
最後に、その箇所。

「肉体的に多少きつかろうが、
やっただけの収穫が得られるなら、
それにまさる喜びはない。
といった気持ちが、
安倍総理には濃厚に漂っています。

若かったころ、まだ中学3年生のとき
初めて発症した例の病気のせいで、
おのが肉体を限界まで酷使し、
その成果を確かめるといった経験は、
還暦を過ぎた今になって、
やっと安倍総理には味わうことが
できるようになったのです。
忙しかろうが、どうだろうが、
安倍総理は音をあげず、
愚痴めいたことを微塵も口にしないで、
努力を惜しまないのは・・・・」
(p57)



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