映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

水木しげる 幸福論(私の履歴書)

2008-09-16 22:51:23 | 
日経新聞の私の履歴書はずっと見ている。
でもつまらないものは実につまらない。気がついてみると月の半ばからまったく見ないこともある。逆に毎朝起きるのが楽しみでしょうがないのもある。

スポーツ選手たちのは面白いのが多い。西本幸雄、野村監督、長島茂雄のはいずれもおもしろかった。最近の吉田元阪神監督のもよかったと思う。
企業戦士、政治家、学者は両極端。先月の電通の成田さんのは若いころの豪傑振りがおもしろかったし、同じ日本領朝鮮出身の野村證券田淵さんのも同様だった。

でもベスト5には、それ以外の人物が入る。
実に面白かったのがゲゲゲの鬼太郎の水木しげるさんである。
日経の履歴書が本になっているのが、水木しげる「幸福論」だ。
彼は劣等生だ。親もできの悪い息子はかわいいとばかり、愛情を注ぐが、何をやってもうまくいかない。まさに極楽トンボだ。ここまでのダメ男は私の履歴書ではきわめて異例だ。

それにしても戦争の場面は実に臨場感がある。
彼は片腕しかない。戦争で受けた傷の具合が悪く現地で切断したのだ。
そこに至る場面で、自部隊が敵の奇襲攻撃を受け、全滅になる直前に逃げまくるシーンがある。ここの臨場感はすごい!

敵の攻撃を受けると同時に、部隊長たちが倒れ始めるのをみて、走る!走る!
逃げまくる!サメが怖いけれど、海に飛び込み泳ぎまくる!ジャングルの中、すべてを敵と思い逃げまくる。このシーンが映画のように画像的な表現ですばらしい名文だ。本当に大変だったんだなあと思うし、戦争世代でなく本当によかったと思った。

運良く終戦を迎えた後、紙芝居の絵描き、貸本漫画の漫画家で生計を立てるが、これがまたスレスレのところで生きている様子がうかがえて、読んでいて感動する。
でもどんなときでもひたすら努力し続けたのが良くわかる。
そうして売れっ子漫画家へのチャンスをつかむ。

ジーンとくるすばらしい「私の履歴書」だ。

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アメリカ大変!2

2008-09-16 22:15:34 | Weblog
昨夜は当然のごとく米国株急落↓&円高↑

今日に入り、信用不安に加えて円高を嫌がる日経平均は暴落で11500円台まで下がる。チャートの節目を割ってきたので、政治や経済政策の動きに一喜一憂しながらもっと下がるでしょう。持ち株はキャッシュポジションにして、チャンスをじっくり待つしかない。

テレビを見ていたら香港のHSBCが定期預金のコマーシャルをやっていた。
少しでも高い金利の預金にしておくのが正解だよね。
さすが香港人商売うまいなあ!グッドタイミング!

いつものように閣僚たちは無難な発言。民主党はこれもいつものように自民党政府の批判。これを見ている外国人はいったいどう思うであろうか?
どう見ても正気の沙汰とは思えない。
ちっともよくなる見込みはない。

個人的には保守大合同が一番株価が上がるんだろうなあと感じる。

でも最近思うのは、女性蔑視的言い方だが、普通の主婦たちは米国で大変なことが起きているなんて、まったく関心がないようだ。もちろん株大好きの女性は別だけど、街を歩いていても、女性たちの表情はまったく変わらない。であるから、女性を相手にその懐から正統派の商売でお金を出させることさえすれば、自分たちだけは切り抜けるということは十分可能だと思う。
幸いにして日本は金利が安い。改めてこれってすごい重要なことだと思い始めた。一部乱暴な商売をしている中堅以上の不動産業者が倒産し始めたけど、地道にやっている小さい業者は、軽いリストラをやったりして、あっという間に父ちゃん母ちゃん的商売に鞍替えする。しかも安い金利だけ払っていれば、金融機関を驚かす大冒険をしない限り、借入金回収にも入られない。
ひたすら無知な人たちをうまく引っかき回す日銭商売をすれば生き延びていける。

ちょっと極端だけど、目立ってグローバルになんていわないほうがいいのかもね。

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