映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ポールニューマン  さようなら

2008-09-28 08:48:21 | 映画(洋画 89年以前)
朝起きてネットをみたら、ポールニューマン死去のニュースが出ていた。
「明日に向かって撃て」のポールニューマンという表示であった。一般の人にとっては代表作はそうなのかな?と思いながらニュースを読んだ。

残念である。
ほんの少し前に、私が思う代表作の「評決」を取り上げたばかりであった。
「ロードトゥパーディション」で渋いギャングの親分を演じたのが、銀幕上では最後であったと思うが、すごい貫禄をみせていた。トムハンクス、ジュードロウの演技もよく傑作だが、ポールニューマンがいたから引き締まった映画であった。

ノミ屋稼業で華麗にロバートショーをしてやった「スティング」の天才詐欺師ぶりを除いては、「どこか抜けたところを持ち合わせているけど、やるときはやる。」という役が多かった気がする。
「ハスラー」でのビリヤードプレイヤーは一世一代の大勝負に負けた後、酒におぼれるし、「評決」では酒びたりの弁護士で和解の申し出を断って不利な裁判に立ち向かう。「明日に向かって撃て」とかっこいい日本題はついてはいるが、射撃の名手ロバートレッドフォードと違って、銃を撃ったことがない。

世間一般の評価は低いけれど、アルフレッドヒッチコック監督「引き裂かれたカーテン」は好きな映画である。「サウンドオブミュージック」を受賞したばかりのジュディアンドリュースとの共演は、お互いの盛りの時だけに、大変な話題だったと思う。そこで彼はスパイの使命をもった物理学者を演じる。ヒッチコック監督得意のスリリング小技をたくさんちりばめているのもいいし、2人の演技もいい。
世間の評判が低いのは、当時はやっていた007を初めとしたスパイ映画の臭いが強かったせいか評論家筋の批評が辛かったのだと思うが、楽しめるいい映画だと私は思っている。

私生活でのカーマニアぶりはあまりに有名だ。昔は日産スカイラインのコマーシャルをやっていた。本当にかっこよかった。でも、息子さんに先立たれたりしたのは、本当に悲しい出来事だったと思う。そういう出来事があって人間の円熟味を増したからこそ、「評決」がすばらしいのだと思う。

改めていうが彼のベストは「評決」である。


コメント
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