前日ヒサゴ沼への雪渓で霧に巻かれ道に迷ったが、あれが無ければ南沼まで移動して夜明けとともにトムラウシ山山頂と考えていた。しかし、道に迷ってヒサゴ沼到着が予定より遅れたこと、そして空模様がいまひとつで夕立になりそうな天候だったので、ヒサゴ沼でもう1泊することとなった。おかげでゆっくり休んでぐっすり寝た。さて、3日目、トムラウシ山山頂を越えて下山だ。
7月18日(3日目)
トムラウシ山入山前の天気予報ではこの日は曇り、午後から雨の予報だった。しかし、前日に化雲岳で会った写真愛好家の青年がワンセグで見てくれた天気予報では晴れのち曇りの予報で、前線の北上が遅れるらしい。朝4時半に起きてテントの外に出てみると、山には雲が巻いているが頭の上には青空が広がっている。テント撤収、5時半に出発する。
朝一は雪渓が凍っているかもしれないのでトラバースは要注意と前日助けていただいたガイドさんにアドバイスをいただいた。ちょうどそのガイドさんたちの一行が出発した後を追いかけるように歩く。しかし、ヒサゴ沼脇の雪渓トラバースでは注意された通りに硬い雪渓のところでスリップし、すぐに停止したから良かったものの、一歩間違えばヒサゴ沼にドボンというところだった。その先の雪渓登りでは植田さんに軽アイゼンを装着してもらってステップを刻んでもらい、アイゼンを持ってきていない私はそのステップをさらにキックステップで登った。
3日目の朝。青空が見えるが山には雲が巻き、昨日ほどの好天ではない。
雪渓登り
さらばヒサゴ沼。次はいつ会えるか・・・
ヒサゴ沼分岐から一旦急登りとなり、登り着くと平らになってハイマツと岩の点在する美しい景色が広がり、その向こうにトムラウシ山が開ける。朝広がっていた霧が晴れて山上は青空が広がり、前日と同様に快適な山歩きとなった。急いで歩くにはもったいない。景色を存分に楽しみながら、あちらこちらで三脚を立てて撮影しながら歩く。
岩とハイマツの庭園
ミヤマリンドウ。2日前は蕾だったが、帰りは満開。
日本庭園の木道
日本庭園。しばしこの場所で足を止める。
日本庭園とトムラウシ山
木道の道が終わると今度は岩ゴロゴロのモレーン帯の登りとなる。これを頑張って登ると平らになってその先に北沼があり、北沼から立ち上がるようにトムラウシ山が聳えている。ここまで来るともうトムラウシ山はすぐそこという感じだ。
モレーン帯を行く
北沼とトムラウシ山
迫るトムラウシ山
青空を映す北沼
トムラウシ山山頂
10時25分、トムラウシ山山頂に到着。昨日はこの時間にもう山上に雲が巻いてしまっていたのだが、今日はまだ山が待っていてくれたようで、山頂に立つと360度の雲海の景色が出迎えてくれた。こんな素晴らしい景色に出会えるとは、もうすぐ北海道遠征も終わるというところに来て、最高の恵みだ。
記念撮影
山頂の岩と雲海
トムラウシ山のお鉢。お鉢めぐりができそうな道がついている。
南沼と雲海に浮かぶ十勝連邦
雲海広がる十勝縦走路
山頂で30分ほど景色を楽しみ、南沼に下りる。続々と短縮ルートからの日帰り登山者とすれ違うが、途中は霧と雨だったと言っていた。南沼で水を補給し、昼食をとる。1時間ほど昼食休憩して、この美しい景色に別れを告げて下山する。
南沼テント場から見上げるトムラウシ山
南沼のお花畑
エゾノツガザクラ
前トム平。雲が湧く。
前トム平のチシマギキョウ群生
前トム平から先は急下り、さらにコマドリ沢の雪渓下りが待っている。登りは結構苦労したコマドリ沢だったが、下りは足をスリップさせながら快適に下る。しかし、沢から稜線への登り返しは疲れが出てきて結構苦労した。登ってしまえばルートは長いがさほど急な下りも無い。黙々と歩き、カムイ天上を過ぎてからペースを落とし、登りで見つけた小さな白い花を探す。10株ほど見つけたが、残念ながらまだ開花しておらず、蕾のままだった。5cmほどの背丈しか無い小さな花なので、ここで初めて新兵器エクステンダーを装着して接写を試みる。この頃には空は雲でおおわれて森の中は暗く、ちょっとした風で花が揺れ、なかなか撮影させてくれない。しかも周りには藪蚊がブンブン寄って来る。なんとか撮影し、短縮ルート駐車場には予定通りの午後4時半に到着した。
前トム平からコマドリ沢雪渓へ
コマドリ沢雪渓激下り
埋もれる標柱
開花していなかったが、これはアリドオシラン。周りの白いものは、小さなキノコ。
素晴らしい天候と景色と花に恵まれたトムラウシ山2泊3日だった。今回の遠征で最も恵まれた3日間となった。これで星空に恵まれれば言うこと無しだったのだが、夜中に星を撮ってまた昼間に歩くなどという芸当は今の私には到底無理だろう。今回の山行で山を映す角度はおおよそわかったので、次に行く時は(とはいっても何年先になるかわからないが)星空を中心に挑戦したいと思う。
7月18日(3日目)
トムラウシ山入山前の天気予報ではこの日は曇り、午後から雨の予報だった。しかし、前日に化雲岳で会った写真愛好家の青年がワンセグで見てくれた天気予報では晴れのち曇りの予報で、前線の北上が遅れるらしい。朝4時半に起きてテントの外に出てみると、山には雲が巻いているが頭の上には青空が広がっている。テント撤収、5時半に出発する。
朝一は雪渓が凍っているかもしれないのでトラバースは要注意と前日助けていただいたガイドさんにアドバイスをいただいた。ちょうどそのガイドさんたちの一行が出発した後を追いかけるように歩く。しかし、ヒサゴ沼脇の雪渓トラバースでは注意された通りに硬い雪渓のところでスリップし、すぐに停止したから良かったものの、一歩間違えばヒサゴ沼にドボンというところだった。その先の雪渓登りでは植田さんに軽アイゼンを装着してもらってステップを刻んでもらい、アイゼンを持ってきていない私はそのステップをさらにキックステップで登った。
3日目の朝。青空が見えるが山には雲が巻き、昨日ほどの好天ではない。
雪渓登り
さらばヒサゴ沼。次はいつ会えるか・・・
ヒサゴ沼分岐から一旦急登りとなり、登り着くと平らになってハイマツと岩の点在する美しい景色が広がり、その向こうにトムラウシ山が開ける。朝広がっていた霧が晴れて山上は青空が広がり、前日と同様に快適な山歩きとなった。急いで歩くにはもったいない。景色を存分に楽しみながら、あちらこちらで三脚を立てて撮影しながら歩く。
岩とハイマツの庭園
ミヤマリンドウ。2日前は蕾だったが、帰りは満開。
日本庭園の木道
日本庭園。しばしこの場所で足を止める。
日本庭園とトムラウシ山
木道の道が終わると今度は岩ゴロゴロのモレーン帯の登りとなる。これを頑張って登ると平らになってその先に北沼があり、北沼から立ち上がるようにトムラウシ山が聳えている。ここまで来るともうトムラウシ山はすぐそこという感じだ。
モレーン帯を行く
北沼とトムラウシ山
迫るトムラウシ山
青空を映す北沼
トムラウシ山山頂
10時25分、トムラウシ山山頂に到着。昨日はこの時間にもう山上に雲が巻いてしまっていたのだが、今日はまだ山が待っていてくれたようで、山頂に立つと360度の雲海の景色が出迎えてくれた。こんな素晴らしい景色に出会えるとは、もうすぐ北海道遠征も終わるというところに来て、最高の恵みだ。
記念撮影
山頂の岩と雲海
トムラウシ山のお鉢。お鉢めぐりができそうな道がついている。
南沼と雲海に浮かぶ十勝連邦
雲海広がる十勝縦走路
山頂で30分ほど景色を楽しみ、南沼に下りる。続々と短縮ルートからの日帰り登山者とすれ違うが、途中は霧と雨だったと言っていた。南沼で水を補給し、昼食をとる。1時間ほど昼食休憩して、この美しい景色に別れを告げて下山する。
南沼テント場から見上げるトムラウシ山
南沼のお花畑
エゾノツガザクラ
前トム平。雲が湧く。
前トム平のチシマギキョウ群生
前トム平から先は急下り、さらにコマドリ沢の雪渓下りが待っている。登りは結構苦労したコマドリ沢だったが、下りは足をスリップさせながら快適に下る。しかし、沢から稜線への登り返しは疲れが出てきて結構苦労した。登ってしまえばルートは長いがさほど急な下りも無い。黙々と歩き、カムイ天上を過ぎてからペースを落とし、登りで見つけた小さな白い花を探す。10株ほど見つけたが、残念ながらまだ開花しておらず、蕾のままだった。5cmほどの背丈しか無い小さな花なので、ここで初めて新兵器エクステンダーを装着して接写を試みる。この頃には空は雲でおおわれて森の中は暗く、ちょっとした風で花が揺れ、なかなか撮影させてくれない。しかも周りには藪蚊がブンブン寄って来る。なんとか撮影し、短縮ルート駐車場には予定通りの午後4時半に到着した。
前トム平からコマドリ沢雪渓へ
コマドリ沢雪渓激下り
埋もれる標柱
開花していなかったが、これはアリドオシラン。周りの白いものは、小さなキノコ。
素晴らしい天候と景色と花に恵まれたトムラウシ山2泊3日だった。今回の遠征で最も恵まれた3日間となった。これで星空に恵まれれば言うこと無しだったのだが、夜中に星を撮ってまた昼間に歩くなどという芸当は今の私には到底無理だろう。今回の山行で山を映す角度はおおよそわかったので、次に行く時は(とはいっても何年先になるかわからないが)星空を中心に挑戦したいと思う。