予定はここでは無かったのですが、富士山に雲が巻いていて遠距離から撮っても狙った星が写る可能性が低いため、富士山に近い山に急遽変更。新年1日だけにワン(王)岳です。
久しぶりのテント装備。試しに年末に22㎏の重さを詰め込んで職場の階段を1階から6階の屋上まで3往復ほど担いでみたが、なんとかなりそうな感じがする。と思ったのだが、翌日は軽い筋肉痛になった。できれば荷物を軽くしたいのだが、十分な防寒対策と撮影機材を優先させるとあまり軽くはならない。暖冬の今年は雪が無さそうなので軽アイゼンは置いて行くことにしたが、代わりに詰め込んだのが簡易赤道儀スカイメモSだ。牛飼い座の1等星アルクトゥールスとカタリナ彗星が接近している正月の3日間は撮影の好機で、山上の空気が澄んだ場所から撮ってみたい。さらになかなか写ってくれない冬の天の川を撮影するには、最近試している半固定半追尾の撮影法のほうが圧倒的に写りやすい(はずだ)。推定重量20㎏になったザックを担いで、根場から西の入沢の王岳最短ルートを登る。出発は午後2時20分、順調に登れば日没過ぎの午後5時ごろに山頂に到着できるはずだ。
根場の駐車場から見る王岳方面。真ん中の奥に小さく見えるのが王岳だと思う。
平成27年最後の夕陽が沈む。
午後5時5分、山頂到着。
林道歩きが結構長くてややまいったが、なんとか登れそうな感じだ。何度も歩いているルートだし、日が沈んでもまず道に迷う心配は無い。登山道に入ってからやや急なところもあるのだが順調に登ることができ、午後5時5分山頂に到着した。
ところが、歩き始めた時には見えていた富士山は中腹の樹林帯の中から見るとすっかり雲に巻かれているように見えた。そして眺望の得られる山頂に到着すると完全に雲の中、しかも自分のいる山側にも雲が巻いてしまって何も見えない状態になっていた。夜中に回復してくれることを期待してひとまずはテントを設置する。すると、突然ふじてんスノーリゾートのナイター照明が見え始めた。撮影してみると雲の上に富士山が浮かんでいるなかなかの景色だ。しかしそれもほんの一時でまた富士山は雲に隠れてしまった。
霧が巻いて何も見えない。
雲の上に姿を現した富士山。
夕食を済ませて6時ごろに外に出てみると、少しずつ空が晴れて星が見えるようになってきた。東の空からオリオン座と冬の大三角形も昇って来た。そして徐々に富士山山頂ををおおっていた雲が消え始め、全容を現すようになってきた。しかし、スキー場のナイターの灯りは予想以上に明るい。
星が見えるようになってきたが、富士山頂には大きな雲がかかる。
次第に雲は小さくなり・・・
富士山が姿を現した。
富士山と冬の大三角形
冬の大三角形の中を流星が流れたが飛行機もブンブン。ハーフ拡散フィルター装着。
雲間に輝くオリオン座と冬の大三角形
富士山頂に立ち上がる冬の天の川撮影のため、スカイメモ装着して25秒固定25秒追尾した画像。ナイターの明かりが眩しすぎる。
富士山に立ち上がる冬の天の川。かろうじて見える。
冬の大三角形が空高く南中する頃に南の低空にこの星が輝く。富士山の右裾野、霞の中に輝くカノープス。
おおいぬ座シリウスとカノープス。久しぶりに肉眼で確認できた。
冬の大三角形とカノープス
深夜11時過ぎ、カノープスを確認したところで今年最後の撮影を終えてテントに戻る。気温は-10℃を想定した装備を持って来たので撮影中はあまり寒さを感じなかった。テントの中で気温を見ると-9.8℃だった。シュラフに潜り込んで寝ようとすると、甲府盆地のほうから新年を祝う花火の打ち上がる音が聞こえてきた。見に行こうかとも思ったのだが、明日も早起きしなければならないので寝ることにする。(後編に続く)
久しぶりのテント装備。試しに年末に22㎏の重さを詰め込んで職場の階段を1階から6階の屋上まで3往復ほど担いでみたが、なんとかなりそうな感じがする。と思ったのだが、翌日は軽い筋肉痛になった。できれば荷物を軽くしたいのだが、十分な防寒対策と撮影機材を優先させるとあまり軽くはならない。暖冬の今年は雪が無さそうなので軽アイゼンは置いて行くことにしたが、代わりに詰め込んだのが簡易赤道儀スカイメモSだ。牛飼い座の1等星アルクトゥールスとカタリナ彗星が接近している正月の3日間は撮影の好機で、山上の空気が澄んだ場所から撮ってみたい。さらになかなか写ってくれない冬の天の川を撮影するには、最近試している半固定半追尾の撮影法のほうが圧倒的に写りやすい(はずだ)。推定重量20㎏になったザックを担いで、根場から西の入沢の王岳最短ルートを登る。出発は午後2時20分、順調に登れば日没過ぎの午後5時ごろに山頂に到着できるはずだ。
根場の駐車場から見る王岳方面。真ん中の奥に小さく見えるのが王岳だと思う。
平成27年最後の夕陽が沈む。
午後5時5分、山頂到着。
林道歩きが結構長くてややまいったが、なんとか登れそうな感じだ。何度も歩いているルートだし、日が沈んでもまず道に迷う心配は無い。登山道に入ってからやや急なところもあるのだが順調に登ることができ、午後5時5分山頂に到着した。
ところが、歩き始めた時には見えていた富士山は中腹の樹林帯の中から見るとすっかり雲に巻かれているように見えた。そして眺望の得られる山頂に到着すると完全に雲の中、しかも自分のいる山側にも雲が巻いてしまって何も見えない状態になっていた。夜中に回復してくれることを期待してひとまずはテントを設置する。すると、突然ふじてんスノーリゾートのナイター照明が見え始めた。撮影してみると雲の上に富士山が浮かんでいるなかなかの景色だ。しかしそれもほんの一時でまた富士山は雲に隠れてしまった。
霧が巻いて何も見えない。
雲の上に姿を現した富士山。
夕食を済ませて6時ごろに外に出てみると、少しずつ空が晴れて星が見えるようになってきた。東の空からオリオン座と冬の大三角形も昇って来た。そして徐々に富士山山頂ををおおっていた雲が消え始め、全容を現すようになってきた。しかし、スキー場のナイターの灯りは予想以上に明るい。
星が見えるようになってきたが、富士山頂には大きな雲がかかる。
次第に雲は小さくなり・・・
富士山が姿を現した。
富士山と冬の大三角形
冬の大三角形の中を流星が流れたが飛行機もブンブン。ハーフ拡散フィルター装着。
雲間に輝くオリオン座と冬の大三角形
富士山頂に立ち上がる冬の天の川撮影のため、スカイメモ装着して25秒固定25秒追尾した画像。ナイターの明かりが眩しすぎる。
富士山に立ち上がる冬の天の川。かろうじて見える。
冬の大三角形が空高く南中する頃に南の低空にこの星が輝く。富士山の右裾野、霞の中に輝くカノープス。
おおいぬ座シリウスとカノープス。久しぶりに肉眼で確認できた。
冬の大三角形とカノープス
深夜11時過ぎ、カノープスを確認したところで今年最後の撮影を終えてテントに戻る。気温は-10℃を想定した装備を持って来たので撮影中はあまり寒さを感じなかった。テントの中で気温を見ると-9.8℃だった。シュラフに潜り込んで寝ようとすると、甲府盆地のほうから新年を祝う花火の打ち上がる音が聞こえてきた。見に行こうかとも思ったのだが、明日も早起きしなければならないので寝ることにする。(後編に続く)