山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

彩雲ときめく富士山 石割山  平成28年1月24日

2016年01月26日 | 山梨百名山
 朝霧高原に朝のティアラ富士山撮影に出かけたが失敗し、後ろ側の毛無山塊が凄い樹氷になっているのを見て今朝は山に登るべきだったと深く反省した。場所を山中湖に移動し、今度は夕暮れのダイヤモンド富士を狙うため石割山に登ることにする。時間はまだ早いので、時間調整とへこんだ気持ちを洗い流すため石割の湯に立ち寄り山に登る前からまずは風呂に入る。しかしそれでもまだ時間は昼の11時半だ。昼寝すると心まで折れそうなので、ゆっくり登ることにして石割神社に向かう。

 駐車場には4~5台の車が止まっていた。既に下山してくる人たちが数人おり、皆軽アイゼンかチェーンアイゼンを装着している。神社の階段を見てスリップしそうなので私も軽アイゼンを装着して登ることにする。ダイヤになるのは午後4時15分ごろなのでまだ4時間もある。普通に登ると早く着きすぎるのでここは雪中行軍(?)トレーニング。階段の左側に踏み跡が着いているがこちらを使わずに故意に踏まれていない右側を登る。雪はくるぶしか、その少し上くらいまでしか無いが少しは雪歩きのトレーニングになるだろう。時間つぶしにもちょうど良い。階段の先も雪を踏みながら右に左にうろうろと歩き、2時間かけて石割山山頂に到着した。


    石割神社の鳥居。積雪は15~20㎝ほど。


    神社の長い階段。これを見て軽アイゼン装着することにした。


    時間つぶしと雪中行軍トレーニング。右側が踏み跡のある道、左が私のトレーニング跡。(物好きか、暇人か、ただのバカ!)


    雪の石割神社


    2時間かけて山頂に到着。

 午後2時半に石割山山頂に到着。ここのダイヤモンド富士はもう終わっており、今日は平尾山あたりが適地だ。しかしまだ時間はたっぷりある。風を避けて笹原の陰で昼食をとりながら富士山を眺めていると、富士山の上を流れて行く雲が虹色に輝いているように見える。ファインダー越しに覗いてみるとまぎれもなく彩雲だ。次々に流れて行く雲がちょうど富士山の真上あたりで綺麗な虹色に輝いている。


    石割山山頂の富士山。まだ踏まれていない雪が残っていた。


    石割山なのに石割山らしからぬ雪景色と富士山。


    富士山の上を流れている雲が色付いているような??


    彩雲ときめく富士山


    次々に彩雲が流れてくるが富士山山頂に霞がかかってきてしまう。


    美しい彩雲。しかし富士山が霞んだのが残念。


    同上

 3時20分ごろまで30分ほど彩雲を撮りまくり、太陽が富士山山頂に近付き彩雲が現われにくくなったところで撤収、今度はダイヤモンド富士の撮影地に向かう。平尾山あたりだとほぼ富士山の真ん中あたりに沈むのだが、この日狙ったのは白山岳で割れる夕陽だ。しかしカシミール3Dで計算したその場所はおそらく林の中で眺望は得られないはずだ。少し内側にずれると思われるが、平尾山側の登山道沿いならば眺望が得られるはずだ。


    ダイヤモンド富士は平尾山に下る登山道沿いから白山岳に沈む夕陽を狙う。


    霞が富士山頂をおおったために夕陽が丸く写った。


    さて、どうなるか、割れるか??


    もう少し・・・


    しかしわずかに左で割れず。残念。しかし・・・


    ここでもまた今まで撮影に成功したことが無い影富士が現われた。

 最後に平尾山に立ち寄り、夕暮れの富士山を眺めてから下山。5時半に駐車場に到着し、ヘッドライトを使わずに下山することができた。


    夕暮れの平尾山山頂。向こうに見える鉄砲木の頭に残照が射す。


    平尾山から見る夕暮れの富士山。


    夕映えの丹沢山系。


 ミッションは失敗に終わったがなかなか見られない彩雲や影富士の景色を見ることが出来た満足な石割山山行となった。へこんだ気持ちもだいぶ戻った。


 GPSで記録した撮影地の座標からこの日の太陽軌道をカシミール3Dで計算し直してみると、場所的にはかなり良かったように見える。白山岳山頂に夕陽の頂部がかかる計算になるのだが、朝霧高原で撮影した時と同様にこの軌道では夕陽は割れない。やはりカシミールの太陽よりも実際の太陽のほうが小さいと考えるのが妥当だと思う。


    本日のダイヤモンド撮影地から見る太陽軌道。白山岳の真上で夕陽が割れる計算だったが、実際は左寄り、ちょうど太陽軌道線の真上あたりになった。

コメント (4)
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Tiara撮影失敗 朝霧高原県境付近  平成28年1月24日

2016年01月26日 | 番外編
 天気図と雲画像から見てまだ朝には天候が回復していないだろうと見ていたのだが、朝6時に目が覚めて空を見上げれば雲はほとんど無い。本栖湖ライブカメラをチェックすると富士山も姿を現している。これは行くしか無いだろう。チェックしておいた朝霧高原のティアラ富士撮影が出来そうな場所に向かう。20分前に撮影予定地に到着したがGPS片手に場所を探すのに手間取り、セットできたのは富士山頂の剣ヶ峰に日が昇る時間のわずか5分前になってしまう。カシミールの座標とは若干ずれているがここで良いはず、きっと剣ヶ峰で割れるダイヤモンドが撮れる!と確信して撮影に臨んだのだが・・・!?


    カメラ2台セット完了し試射。雲があるが剣ヶ峰は見えているので撮れるはず。


    山頂から棚引く雪煙が輝いている。


    あとで見直してみれば、雲にわずかだが影富士が写っていた。


    200㎜望遠レンズ画像。富士山の右側に不明瞭ながら影富士。


 山頂に雲が広がり雪煙が棚引いてはいたが剣ヶ峰は見えている。これならば朝日は十分に撮影できるとファインダーを覗きながら待っていると、予定通りの7時55分に太陽が現れた。しかし現われた場所を見て愕然とした。完全に剣ヶ峰の右に外れている。座標を間違えたのだろうか??


    日の出。しかし朝日が現われた場所は剣ヶ峰の右側。


    ティアラ失敗。完全に右に外れている。20mくらいずれているように見える。


    全く割れてくれない。


    残念、失敗。


    もう完全に太陽が出てしまっている。




 この日に撮影した場所をGPSで記録しておいて後にその場所からこの日の太陽の軌道と剣ヶ峰に現われるはずの太陽をカシミール3Dで計算し直してみると、ほぼ予定していた通りの軌道を太陽が通過している。狙った場所は間違っていなかったことになるが、撮影しながら思ったことはカシミールの太陽よりも実際の太陽はもう少し小さいように見える。だとすれば、太陽の頂部はカシミールの計算よりももう少し低い位置を通過することとなり、今回の場所では剣ヶ峰の山頂には姿を現さないということになる。この結果を踏まえて、次は軌道修正して再チャレンジしたいと思う。

 休憩で立ち寄った朝霧高原道の駅から見上げる毛無山の山塊は凄い樹氷になっていた。こんな日はティアラにこだわらず、山の上で朝を迎えるべきであっただろうと深く反省した。


    朝霧高原道の駅から見上げる毛無山とタカデッキ。凄い樹氷になっている。

 暖冬の今年、このような樹氷の景色を見られる日はそれほど訪れないだろう。前日少しだけ頭を横切った三つ峠山荘泊りでの朝の三つ峠が良かったのだろう。完全に作戦ミス。少しばかり気分がへこんだ。

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