山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

花咲く春の茅ヶ岳 しかし壊滅的な打撃の花も・・・  平成28年4月30日

2016年05月01日 | 山梨百名山
 嶺朋クラブのメンバーとともに茅ヶ岳を訪れました。スミレがたくさん咲き、変わった白花にも出会いましたが・・・鹿の食害で壊滅的な花も・・・。


    春の茅ヶ岳へ。整備し立ての標柱とともに記念撮影。

 標柱整備とスミレと翁草がセットで毎年の恒例となっている5月連休頃の茅ヶ岳だが、今回は嶺朋クラブのメンバーを誘い、別の山に行く予定だったのを数日前に変更してもらって茅ヶ岳に行くこととなった。私の仕事の都合で集合時間がどうしても9時半になってしまうので、深田公園からでは無くて短絡して大明神林道から登る。スミレが多く咲く尾根道ルートを使う。


    短絡して林道から登り始める。


    アカネスミレ


    色は似ているが葉っぱが違う。ニオイタチツボスミレ。


    アケボノスミレはたくさん咲いていた。


    ヒゴスミレ。あまり数が無く、咲いているのを見つけたのは2株だけ。


    ヒゴスミレ。葉が細くて純白のスミレ。


    ヒメスミレサイシン。これも茅ヶ岳ではレアもの。花はこの一つだけだったが周辺に葉は結構出ていて、既に散った後のようだ。


    ミツバツツジは上部でちょうど見頃。下のほうは既に散っていた。


    こちらは普通のフデリンドウ。


    少し水色がかっているが、これは白花のフデリンドウ。


    白花のフデリンドウ


    ミヤマハタザオか?


    山頂到着。かなり木が切り払われていて、山が可哀そうな気がした。


    春霞で霞んではいるが、富士山も見えた。

 花を探しながら、納得の行くまで写真を撮りながら登ったので、山頂まで3時間以上かかった。素早く昼食をとり、さっそく標柱整備に取りかかる。まずはひび割れた場所にボンドを詰め込んで固め、次は紙ヤスリで磨いて標柱表面を綺麗にする。そしてニススプレーを噴霧して作業は終了、30分とかからずに作業を終えた。帰りは女岩側のルートを下る。こちらは尾根道と変わって、エイザンスミレ、マルバスミレ、そしてもう散ってしまっているがヒナスミレの咲く道へと変わる。


    女岩側のルートはエイザンスミレがたくさん咲く。


    マルバスミレ


    アケボノスミレはどちらのルートにも咲く。


    ヤマエンゴサク


    ニリンソウが登山道の両脇にたくさん。


    コガネネコノメソウ。昨年とは場所を変えてヒノキ植林帯の登山道脇に多く咲いていた。


    ムラサキケマン


    ちょっと変わった花に出会う。白花のムラサキケマン


    白花のムラサキケマン


    純白の花


    こちらはキケマン。花の形は同じだが葉が全く違う。

 恒例の茅ヶ岳だが、今回もまたいつもと違う花達に出会うことができた。私の鈍足と写真撮影に付き合っていただいた嶺朋クラブのメンバーにも感謝である。

 さて、1週間ほど前にうーさんが訪れた時には十数輪の蕾が付いていたという翁草だが、ショックなことに本日は花どころか蕾もひとつも見当たらない。3~4年前の食害では食べられたのは蕾だけだったのだが、今回はどうやら葉まで食べられてしまったようだ。出始めたばかりの若葉がちらほらと出ている他は花らしいものは全く無いのだ。


    例年ならば満開の頃だが花がひとつも無い。


    小さな葉が出ているのみで蕾は無い。


    ほとんど食べ尽くされてしまったようだ。


    鹿に食われた跡。花芽だけでなく葉まで食われている。今年は一株も咲かないだろう。これは大ピンチ!

 これはまずい。翁草は毒草なので花だけ食べるのかと思っていたのだが、よほど食べ物が無いのか葉まで食べられている。鹿だけで無くうさぎも食べると聞く。多年草なので根が残っていれば来年も生える可能性はあるものの、全て食べ尽くされてしまえばさすがに難しくなってしまう。早急な対策が必要だがさすがに早急にこの場所の全周をネットでおおうのは難しい。しかし来年は待った無しで行わなければならない作業になるだろう。当面、今年はどうするか?検討中。
コメント (6)
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