今から15年ほど前に、今回訪れる山にはお花畑が広がっていたが、徹底的な鹿の食害に遭って全く様相が変わってしまった。その頃に沢沿いの斜面に今では山梨県では絶滅しているだろうと思われている花が咲いていたらしい。その沢にはルートは無くバリアンスルート、まず入る人は居ないのでどうなっているかも全くわからない。
作戦は尾根を途中まで登って沢に下降して上まで登る、という予定だったが、いざ尾根を登って沢を覗き込んでみると傾斜がかなりきつく、ザレた岩がゴロゴロの枯れ沢でとても花が咲きそうな沢には見えない。そのまま尾根を上まで登ることにした。

荒れたこの沢の上部と聞いたが・・・まずは右側の尾根に取り付く。

こんな斜面に別の探し物、ピンク色の妖精が咲いている頃だが・・・見つからない。

急登の尾根をひたすら上に登る。

ツバメオモト

ミヤマウズラの葉

見つかったのはこの双葉の花。おそらくタ・カ・ネ・フタ・バラン。

イチヨウランの葉

ヤマシャクヤクだと思うが花が咲きそうな様子は無い。

苦節3時間、平らな森に登り着いた。

大きなトドマツの木

登山道に抜け出た。
登山道までなんとか登り着いて一安心だ。この道を林道まで下りれば元の場所に到着できる。しかし・・・肝心の沢には入れないことになる。昼食をとって休んだ後、GPSとにらめっこしてルートを検討し、目的の沢を下降してみることにした。かなりの急傾斜の沢だが、枯れていて滝は無いはずだ。念のためザイルを準備して急峻な沢に下りる。

上部の草地はバイケイソウだらけ。シカの食害でほとんど何も無くなったようだ。

ザイルを準備する。

急峻な沢に下降する。

下り着いた沢。倒木と石ゴロゴロの荒れた沢。

イワボタン

ツルネコノメソウ

クルマバソウ
荒れた枯れ沢の中は浮石だらけのガラガラな沢で、踏み込むと50㎝ほど足元が崩れてしまう石屑の沢で非常に歩きにくい。あまり目ぼしい花が咲いているような環境には見えなかった。幸いにしてザイルを使用せずになんとか下降できたが、足はすっかりガクガクになった。

石屑の沢を振り返る。目ぼしい花は咲きそうも無い。

なんとなく下が見えてきた。

沢の源流。石屑の間から水が流れ出る。

おいしくて冷たい水が流れ出ていた。

こんなところを登る奴の気が知れない。しかし沢の途中には青いテープの切れ端が散らかっていて、ここに入っていた人が居たようだ。

隣の沢。ひょっとしてこっちなんじゃね~??
翌日これとは別件で情報を提供してくださった花の先生から電話があった。こちらの沢のことをもう一度聞いてみると、やはり今回下りてきた沢では無くて隣の水が流れているほうの沢だったようだ。しかしこちらもルートの無いバリアンスルート、どうやって攻めるかはまた検討し直して挑戦したいと思う。
さて、時間は午後3時半。もうひとつ、別の花の調査で入山を予定している沢がある。もはやこの時間で稜線まで登り着くのは困難なので、途中まで下見に行くことにする。

林道脇に咲いていたラショウモンカズラ。

ニリンソウがたくさん咲く。

沢は途中で2本に分かれている。右の沢は昨年上から降りてきたが、斜面が広大で調査不十分で終わっている。

こんな斜面のどこかに居るはず。今年第一の目的の草。

シロバナタチツボスミレ

おそらくナガバノスミレサイシン

次は沢を上の稜線まで登る予定。
調査はまだ始まったばかりだが、慣れない沢登りのうえに咲いている場所の情報がきわめて少なく宝探しをするようなものだ。しかしどこかにあることは確実である。なんとか今年のうちに決着を着けたい。
作戦は尾根を途中まで登って沢に下降して上まで登る、という予定だったが、いざ尾根を登って沢を覗き込んでみると傾斜がかなりきつく、ザレた岩がゴロゴロの枯れ沢でとても花が咲きそうな沢には見えない。そのまま尾根を上まで登ることにした。

荒れたこの沢の上部と聞いたが・・・まずは右側の尾根に取り付く。

こんな斜面に別の探し物、ピンク色の妖精が咲いている頃だが・・・見つからない。

急登の尾根をひたすら上に登る。

ツバメオモト

ミヤマウズラの葉

見つかったのはこの双葉の花。おそらくタ・カ・ネ・フタ・バラン。

イチヨウランの葉

ヤマシャクヤクだと思うが花が咲きそうな様子は無い。

苦節3時間、平らな森に登り着いた。

大きなトドマツの木

登山道に抜け出た。
登山道までなんとか登り着いて一安心だ。この道を林道まで下りれば元の場所に到着できる。しかし・・・肝心の沢には入れないことになる。昼食をとって休んだ後、GPSとにらめっこしてルートを検討し、目的の沢を下降してみることにした。かなりの急傾斜の沢だが、枯れていて滝は無いはずだ。念のためザイルを準備して急峻な沢に下りる。

上部の草地はバイケイソウだらけ。シカの食害でほとんど何も無くなったようだ。

ザイルを準備する。

急峻な沢に下降する。

下り着いた沢。倒木と石ゴロゴロの荒れた沢。

イワボタン

ツルネコノメソウ

クルマバソウ
荒れた枯れ沢の中は浮石だらけのガラガラな沢で、踏み込むと50㎝ほど足元が崩れてしまう石屑の沢で非常に歩きにくい。あまり目ぼしい花が咲いているような環境には見えなかった。幸いにしてザイルを使用せずになんとか下降できたが、足はすっかりガクガクになった。

石屑の沢を振り返る。目ぼしい花は咲きそうも無い。

なんとなく下が見えてきた。

沢の源流。石屑の間から水が流れ出る。

おいしくて冷たい水が流れ出ていた。

こんなところを登る奴の気が知れない。しかし沢の途中には青いテープの切れ端が散らかっていて、ここに入っていた人が居たようだ。

隣の沢。ひょっとしてこっちなんじゃね~??
翌日これとは別件で情報を提供してくださった花の先生から電話があった。こちらの沢のことをもう一度聞いてみると、やはり今回下りてきた沢では無くて隣の水が流れているほうの沢だったようだ。しかしこちらもルートの無いバリアンスルート、どうやって攻めるかはまた検討し直して挑戦したいと思う。
さて、時間は午後3時半。もうひとつ、別の花の調査で入山を予定している沢がある。もはやこの時間で稜線まで登り着くのは困難なので、途中まで下見に行くことにする。

林道脇に咲いていたラショウモンカズラ。

ニリンソウがたくさん咲く。

沢は途中で2本に分かれている。右の沢は昨年上から降りてきたが、斜面が広大で調査不十分で終わっている。

こんな斜面のどこかに居るはず。今年第一の目的の草。

シロバナタチツボスミレ

おそらくナガバノスミレサイシン

次は沢を上の稜線まで登る予定。
調査はまだ始まったばかりだが、慣れない沢登りのうえに咲いている場所の情報がきわめて少なく宝探しをするようなものだ。しかしどこかにあることは確実である。なんとか今年のうちに決着を着けたい。