山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ツルシロカネソウ三昧 栃代川遡上  平成28年5月1日

2016年05月04日 | 番外編
 昨年9月に栃代川を遡上した際に奇妙な葉をしたシロカネソウの花を見つけた。その葉は一見するとハコネシロカネソウのように見えるが、その花は山梨県には無いと思っていた。しかも花の時期が全く違う遅咲きのものだったので、果たして本物なのかどうか確認せずにはいられない。もし本物のハコネシロカネソウならばそろそろ見ごろを迎えているはずだ。


    昨年栃代川で見つけた奇妙な葉のシロカネソウ。これはハコネシロカネソウでは?

 朝霧高原でダイヤモンド富士を撮影した後、栃代の山神社に向かう。8時過ぎに出発するが、なにせ道が不明瞭なうえに上流では道が崩落していて滝を巻きながら遡上しなければならない難路なので、どこまで行けるかどうか?道迷いや転落の危険があるので午後2時には折り返さないといけない。


    テープはところどころ付いているが相変わらず不明瞭な道。あまり赤テープがあてにならない場所もある。


    沢はすぐに枯れ沢となる。右の岩に付着しているのはイワギボウシ。


    イワギボウシがたくさん付着した岩。


    これはタケシマランか?


    遡上してきた沢を見下ろす。途中で足元の岩が崩れ、おでこをぶつけたが大事は無かった。

 途中休憩すると足元にシロカネソウの花が咲いていた。しかしこの葉はハコネでは無くてツルシロカネソウのほうだ。ここから先は次々とシロカネソウが現われるが全てツルシロカネソウだ。


    足元に生えていたツルシロカネソウ。


    岩壁に着いていたのもツルシロカネソウ。


    葉はたくさん確認していたが、ようやく花に出会えた。シコクスミレ。


    岩壁に張り付くようにヤマイワカガミの群落。


    右(左岸)から流れ落ちる大きな滝。

 左岸から流れ落ちる滝のところまでたどり着いた。ここから先の沢は水が流れており、小滝がいくつも現れる。滝を右に巻いたり左に巻いたりと、渡渉を繰り返しながら遡上する。ここから先はもはやまともな道は無い。


    岩ガラガラの沢をルートを探しながら登る。


    雪渓が残っていた。


    岩壁を見上げればイワナンテン。


    何か変わった葉が群生しているので近付いてみれば、シダらしい。


    昨年シロカネソウを見つけた場所にたどり着いた。しかしそこに居たのは・・・やはりツルシロカネソウだった。残念。


    この滝は左の岩の間を巻いて登る。


    まだまだ続くガラガラの岩沢。


    大きな滝に出た。昨年はここまでで滝を登れず(登っても下りられない)ここで撤退した。

 昨年遡上して登れずに諦めた滝のところまでたどり着いた。時間は12時を少し過ぎており、かなり疲れたがもう少し登れそうだ。滝の右側の裂け目をよじ登るが、岩にぬめりがあって滑りやすく足元がおぼつかない。乾いた岩に手をかけてよじ登り、なんとかこの難所を突破した。


    綺麗な滝だが、慣れない私には登るのは一苦労。


    標高差あと50mほどで毛無山に取り付く尾根だが、この先の草むらになった台のところであきらめる。


    その場所はツルシロカネソウのお花畑。今まで出会ったことの無い群落が広がっていた。


    ツルシロカネソウ天国


    ツルシロカネソウ段々畑


    色鮮やかなミヤマスミレも咲いていた。


    ミヤマスミレ

 毛無山へ取り付く尾根のところまで行きたかったが、目前でギブアップ。手足が疲れ過ぎた。しかしその場所にあったツルシロカネソウのお花畑は見事だった。昼食をとって存分に写真を撮り、午後1時20分に下山を始める。難所の滝は足場が滑ってそのまま下りるのは難しいので、滝の上に転がっていた大きな石にザイルを引っかけて下降したが、30mザイルでギリギリの長さだった。


    この滝はフリーで下りるのは難しい。ザイルを使ったが、30mザイルでギリギリ。


    ヤマイワカガミの群落。しかしその先は崖で、戻って別のルートで下りる。


    ヤマイワカガミ


    こんなところにヒカゲツツジが・・・


    と思ったら、別の岩場にもたくさん咲いていた。


    赤テープはあるがほとんど踏み代の無いザレた斜面。


    16時15分、無事帰還。山神社に三礼した。

 期待していたハコネシロカネソウでは無かったのだが、想像以上にたくさん咲いていたツルシロカネソウには大満足だった。しかし、このルートを使って毛無山を往復することは私のレベルではとてつもなく至難の業のように思える。夏から秋にかけて咲くイワギボウシは見に来てみたいと思うが、毛無山まで行くのはおそらく無理だろう。
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ティアラを狙うが・・? 朝霧高原ダイヤモンド富士  平成28年5月1日

2016年05月04日 | 番外編
 久しぶりのダイヤモンド富士狙いだが、天候が微妙である。まだ薄暗いうちにチェックしたライブカメラでは霞がかかっているようでスッキリした富士山は見えていない。ダイヤは不発に終わったとしても本日登る予定をしている場所が朝霧に近いので、早朝4時に自宅を出発。ガソリンを積んでコンビニで朝食と昼食を買い込んで撮影予定地に到着したのは5時40分。ダイヤは6時3分ごろなのでさっそく三脚2本にカメラ2台セットしてダイヤを待つ。富士山は見えてはいるものの、春霞がかかってなんとなく霞んでおり、時折山頂に雲が湧いて肝心な剣ヶ峰が隠れてしまったりする。三脚を立てているのは私だけ、他に子供連れのコンパクトデジカメで狙っている人が一人。静かな撮影会だ。


    彩雲のような雲が出た。ボーグ300㎜レンズ。


    雲が巻いたり消えたり。


    左側がチカリ。右も少し。しかし、肝心な時間に雲が多い。


    多重分割ダイヤ・・・だが、雲が多くて光り方が弱い。


    トリーミング画像。7つくらいに割れているようだが、後ろの雲のため光り方がいまいち。太陽の形が見えてしまっている。


    この時間がいちばん割れている頃なのだろうが、左側の雲が厚く光ってくれず、太陽の形が見えてしまっている。


    トリーミング画像。

 こちらはEosM2 200mmレンズの画像。上記の撮影位置から5mほど左の位置から撮影。


    この時間はすっきり剣ヶ峰が見えていた。


    始まった頃には雲が出ていた。


    多重分割


    トリーミング


    もう終わっている。


    今回もいまいちに終わってしまったティアラ狙い。


    高台で牧草地になっているこの場所は撮影には絶好の場所。

 なかなか天候に恵まれず撮影できない割れるダイヤモンドだが、位置計算はだいぶ正確に出来るようになった。しいていえばあと5~10m左寄りで良かったかも知れないが、その場所はちょうど木が入ってしまって撮影には不向きな場所だった。また挑戦します。

 
      
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