昨年9月に栃代川を遡上した際に奇妙な葉をしたシロカネソウの花を見つけた。その葉は一見するとハコネシロカネソウのように見えるが、その花は山梨県には無いと思っていた。しかも花の時期が全く違う遅咲きのものだったので、果たして本物なのかどうか確認せずにはいられない。もし本物のハコネシロカネソウならばそろそろ見ごろを迎えているはずだ。

昨年栃代川で見つけた奇妙な葉のシロカネソウ。これはハコネシロカネソウでは?
朝霧高原でダイヤモンド富士を撮影した後、栃代の山神社に向かう。8時過ぎに出発するが、なにせ道が不明瞭なうえに上流では道が崩落していて滝を巻きながら遡上しなければならない難路なので、どこまで行けるかどうか?道迷いや転落の危険があるので午後2時には折り返さないといけない。

テープはところどころ付いているが相変わらず不明瞭な道。あまり赤テープがあてにならない場所もある。

沢はすぐに枯れ沢となる。右の岩に付着しているのはイワギボウシ。

イワギボウシがたくさん付着した岩。

これはタケシマランか?

遡上してきた沢を見下ろす。途中で足元の岩が崩れ、おでこをぶつけたが大事は無かった。
途中休憩すると足元にシロカネソウの花が咲いていた。しかしこの葉はハコネでは無くてツルシロカネソウのほうだ。ここから先は次々とシロカネソウが現われるが全てツルシロカネソウだ。

足元に生えていたツルシロカネソウ。

岩壁に着いていたのもツルシロカネソウ。

葉はたくさん確認していたが、ようやく花に出会えた。シコクスミレ。

岩壁に張り付くようにヤマイワカガミの群落。

右(左岸)から流れ落ちる大きな滝。
左岸から流れ落ちる滝のところまでたどり着いた。ここから先の沢は水が流れており、小滝がいくつも現れる。滝を右に巻いたり左に巻いたりと、渡渉を繰り返しながら遡上する。ここから先はもはやまともな道は無い。

岩ガラガラの沢をルートを探しながら登る。

雪渓が残っていた。

岩壁を見上げればイワナンテン。

何か変わった葉が群生しているので近付いてみれば、シダらしい。

昨年シロカネソウを見つけた場所にたどり着いた。しかしそこに居たのは・・・やはりツルシロカネソウだった。残念。

この滝は左の岩の間を巻いて登る。

まだまだ続くガラガラの岩沢。

大きな滝に出た。昨年はここまでで滝を登れず(登っても下りられない)ここで撤退した。
昨年遡上して登れずに諦めた滝のところまでたどり着いた。時間は12時を少し過ぎており、かなり疲れたがもう少し登れそうだ。滝の右側の裂け目をよじ登るが、岩にぬめりがあって滑りやすく足元がおぼつかない。乾いた岩に手をかけてよじ登り、なんとかこの難所を突破した。

綺麗な滝だが、慣れない私には登るのは一苦労。

標高差あと50mほどで毛無山に取り付く尾根だが、この先の草むらになった台のところであきらめる。

その場所はツルシロカネソウのお花畑。今まで出会ったことの無い群落が広がっていた。

ツルシロカネソウ天国

ツルシロカネソウ段々畑

色鮮やかなミヤマスミレも咲いていた。

ミヤマスミレ
毛無山へ取り付く尾根のところまで行きたかったが、目前でギブアップ。手足が疲れ過ぎた。しかしその場所にあったツルシロカネソウのお花畑は見事だった。昼食をとって存分に写真を撮り、午後1時20分に下山を始める。難所の滝は足場が滑ってそのまま下りるのは難しいので、滝の上に転がっていた大きな石にザイルを引っかけて下降したが、30mザイルでギリギリの長さだった。

この滝はフリーで下りるのは難しい。ザイルを使ったが、30mザイルでギリギリ。

ヤマイワカガミの群落。しかしその先は崖で、戻って別のルートで下りる。

ヤマイワカガミ

こんなところにヒカゲツツジが・・・

と思ったら、別の岩場にもたくさん咲いていた。

赤テープはあるがほとんど踏み代の無いザレた斜面。

16時15分、無事帰還。山神社に三礼した。
期待していたハコネシロカネソウでは無かったのだが、想像以上にたくさん咲いていたツルシロカネソウには大満足だった。しかし、このルートを使って毛無山を往復することは私のレベルではとてつもなく至難の業のように思える。夏から秋にかけて咲くイワギボウシは見に来てみたいと思うが、毛無山まで行くのはおそらく無理だろう。

昨年栃代川で見つけた奇妙な葉のシロカネソウ。これはハコネシロカネソウでは?
朝霧高原でダイヤモンド富士を撮影した後、栃代の山神社に向かう。8時過ぎに出発するが、なにせ道が不明瞭なうえに上流では道が崩落していて滝を巻きながら遡上しなければならない難路なので、どこまで行けるかどうか?道迷いや転落の危険があるので午後2時には折り返さないといけない。

テープはところどころ付いているが相変わらず不明瞭な道。あまり赤テープがあてにならない場所もある。

沢はすぐに枯れ沢となる。右の岩に付着しているのはイワギボウシ。

イワギボウシがたくさん付着した岩。

これはタケシマランか?

遡上してきた沢を見下ろす。途中で足元の岩が崩れ、おでこをぶつけたが大事は無かった。
途中休憩すると足元にシロカネソウの花が咲いていた。しかしこの葉はハコネでは無くてツルシロカネソウのほうだ。ここから先は次々とシロカネソウが現われるが全てツルシロカネソウだ。

足元に生えていたツルシロカネソウ。

岩壁に着いていたのもツルシロカネソウ。

葉はたくさん確認していたが、ようやく花に出会えた。シコクスミレ。

岩壁に張り付くようにヤマイワカガミの群落。

右(左岸)から流れ落ちる大きな滝。
左岸から流れ落ちる滝のところまでたどり着いた。ここから先の沢は水が流れており、小滝がいくつも現れる。滝を右に巻いたり左に巻いたりと、渡渉を繰り返しながら遡上する。ここから先はもはやまともな道は無い。

岩ガラガラの沢をルートを探しながら登る。

雪渓が残っていた。

岩壁を見上げればイワナンテン。

何か変わった葉が群生しているので近付いてみれば、シダらしい。

昨年シロカネソウを見つけた場所にたどり着いた。しかしそこに居たのは・・・やはりツルシロカネソウだった。残念。

この滝は左の岩の間を巻いて登る。

まだまだ続くガラガラの岩沢。

大きな滝に出た。昨年はここまでで滝を登れず(登っても下りられない)ここで撤退した。
昨年遡上して登れずに諦めた滝のところまでたどり着いた。時間は12時を少し過ぎており、かなり疲れたがもう少し登れそうだ。滝の右側の裂け目をよじ登るが、岩にぬめりがあって滑りやすく足元がおぼつかない。乾いた岩に手をかけてよじ登り、なんとかこの難所を突破した。

綺麗な滝だが、慣れない私には登るのは一苦労。

標高差あと50mほどで毛無山に取り付く尾根だが、この先の草むらになった台のところであきらめる。

その場所はツルシロカネソウのお花畑。今まで出会ったことの無い群落が広がっていた。

ツルシロカネソウ天国

ツルシロカネソウ段々畑

色鮮やかなミヤマスミレも咲いていた。

ミヤマスミレ
毛無山へ取り付く尾根のところまで行きたかったが、目前でギブアップ。手足が疲れ過ぎた。しかしその場所にあったツルシロカネソウのお花畑は見事だった。昼食をとって存分に写真を撮り、午後1時20分に下山を始める。難所の滝は足場が滑ってそのまま下りるのは難しいので、滝の上に転がっていた大きな石にザイルを引っかけて下降したが、30mザイルでギリギリの長さだった。

この滝はフリーで下りるのは難しい。ザイルを使ったが、30mザイルでギリギリ。

ヤマイワカガミの群落。しかしその先は崖で、戻って別のルートで下りる。

ヤマイワカガミ

こんなところにヒカゲツツジが・・・

と思ったら、別の岩場にもたくさん咲いていた。

赤テープはあるがほとんど踏み代の無いザレた斜面。

16時15分、無事帰還。山神社に三礼した。
期待していたハコネシロカネソウでは無かったのだが、想像以上にたくさん咲いていたツルシロカネソウには大満足だった。しかし、このルートを使って毛無山を往復することは私のレベルではとてつもなく至難の業のように思える。夏から秋にかけて咲くイワギボウシは見に来てみたいと思うが、毛無山まで行くのはおそらく無理だろう。