山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ヤシャビシャク満開 富士北麓の森  平成28年5月5日

2016年05月06日 | 花・花・花
 本日は全休・・・というわけでは無かったのだが、まだ交換していなかったタイヤの交換で、油圧ギャジの調子が悪く悪戦苦闘。4本変えるのに1時間半もかかってしまい、これで体力を使い果たした。昼過ぎまで昼寝していたが折角の好天がもったいないので富士北麓の樹海を訪れてみた。狙うのはヤシャビシャク(ユキノシタ科 スグリ属)という着生植物で、準絶滅危惧種に入っている。今年は探しに出かけて一度は空振り、別の山で偶然出会ったが望遠レンズを持っておらず撮影がうまく出来ていないが、その時はまだ花が咲いていないようだった。おそらくそろそろ咲いている頃だろう。


    こちらも着生植物のシダ、オシャグジデンダ。ピントの外だが、少し上にはマツノハマンネングサらしきものも写っている。


    居ました、探しもののヤシャビシャク。かなり上のほうだが、葉が大きくて目立つので探し易い。


    300㎜望遠レンズ。黄緑色の花が咲いている。


    トリーミング画像。ちょうど満開。


    角度を変えて下から撮影。


    別株

 ちょうど良いタイミングで以前から見たいと思っていた花を見ることが出来た。足元にはミヤマスミレがたくさん咲いていたのだが、今回は望遠レンズ2本しか持って行かなかったので、折角の綺麗なスミレは撮ってやれず残念。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミヤマスミレと交雑種のスミレ  平成28年5月4日

2016年05月06日 | 山梨無名山
 先日の栃代川遡上した際にミヤマスミレに出会ったが、このスミレはどうやら標高が1,400mあたりのところから分布しているようだが、茅ヶ岳や黒富士の辺りでは見かけたことが無い。ネットで調べていると、これの交雑種のスミレが存在することがわかったきた。そしてその交雑種が咲いている環境は画像を見る限りではどうやら広葉樹林の林床らしい。情報はかなり少ないが、標高1,400mを越える広葉樹林の山、かつあまり人が入らなそうな山ということで目星をつけて出かけたみた。

 先日の栃代川とは打って変わって今回登る沢は穏やかで歩きやすい。足元には春の植物がたくさん葉を出しているが花が咲いておらず何だかわからないものがいくつもあった。しかし登って行くうちにちらほらと花が咲いている株に出会うことができ、大部分の花は判別がついた。


    今回登る沢は穏やかで、栃代川とは大違い。春の香りを満喫しながら遡上する。


    葉はたくさんあったが花が見つからず、ようやくご対面。シコクスミレ。


    沢沿いに咲くシコクスミレ。


    これも葉はたくさんあったが花はこの1株のみ。フタバアオイ。


    こちらもようやく花に出会った。コチャルメルソウ。


    ミツバコンロンソウ。周辺にたくさんある葉はテバコモミジガサ。


    何やら見慣れない葉が現われた。


    あたりを見回すと数株花が咲いていた。


    なんとこれはチ・チ・ブ・シロ・カネソウではないか!


    山梨県ではあまりお目にかかることが無い花。

 沢を登り着いて尾根にたどり着く。日当たりの良い尾根にはスミレが咲いているが、お目当てのミヤマスミレは見つからない。尾根を登ってコブを2つほど越え、標高は1,600mあたりまで登って来たがあるのはミヤマスミレでは無くタチツボスミレばかりだ。これは当てが外れたようだ。昼食をとって大休憩する。


    アカネスミレ


    アケボノスミレ


    咲き残っていたヒナスミレ


    ヒゴスミレが1輪だけ。


    標高1,600mを越えたがあるのはタチツボスミレばかり。

 ミヤマスミレが咲くのはどちらかというとやや湿った斜面のはずだが、この尾根はどちらかというと乾燥している。まだ時間があるので方向を変えて別の尾根に取り付いてみる。すると・・・同じく標高1,600mあたりのところで小さな紫色のスミレが姿を現した。今度こそミヤマスミレのお出ましだが、満開を少し過ぎて痛み始めていた。


    方向を変えて別尾根を登る。ヤマザクラの向こうにちらりと富士山が見えた。


    ようやく出会えたミヤマスミレ。


    ミヤマスミレ。かなりの数があるが、少し時期を過ぎていた。


    そして出会えました。葉がギザギザした交雑種のスミレ。残念ながら花期を過ぎていた。


    こちらも周辺にたくさん葉が出ているが、花は傷ついた2株のみしか出会えず。


    ミヤマスミレとエイザンスミレの交雑種、フギレミヤマスミレ。

 花期を過ぎてしまっていたのは残念だったが、ひとまずは初めての確実な交雑種のスミレに出会うことが出来た。(前出のカクマはどうも怪しく、確定には至らない。)今回はたまたま運良く出会えたに過ぎないのだが、花の咲く環境や標高、木や岩の質などを総合して考えるとある程度ではあるが探し物の花が咲きそうな場所が推定できるようになってきた。環境と植生を知ることは花探しだけで無く、保護や再生を行って行くうえでも大変重要なことだと思う。
    
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする