山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

朝焼けの空 竜ヶ岳  平成29年1月2日

2017年01月03日 | 山梨百名山
 元日は素晴らしい晴天に恵まれ、この日も晴天のはず・・・だったが、精進湖を通過したあたりで見る富士山には雲がかかっているように見える。本栖湖キャンプ場の駐車場に到着して空を見上げると雲が広がっていて星はまばらに見えるだけだ。これでダイヤモンド富士を見ることが出来るのか?かなりの不安があったが、山頂あたりで合流する予定ののぞむ先生は既に出発している。引き返すわけには行かず、5時過ぎに竜ヶ岳山頂を目指して出発する。

 休憩ベンチの展望地まで行くと富士山のシルエットが見えてきた。形ははっきり見えているがやはり空には雲がかかっている。休まずに東屋まで行くと、富士山の上に出た雲に朝焼けが始まっていた。三脚を出してセットしようとすると・・・その横に見慣れた格好と背丈の男性が・・・のぞむ先生がこの景色を激写している最中だった。


    東屋休憩所から見る朝焼け雲の富士山。


    一旦は消えかかった朝焼けだったが、その後2度焼け。激焼けの空になった。


    平坦地まで登ると、本栖湖に雲が湧いていた。

 三脚を担ぎながらこの激焼けの空を撮影しながら山頂を目指して行くと、山頂の手前あたりから雲が湧き出した。最初は少し湧いてはすぐに流れて消えていったが、ダイヤモンド富士の時間が近付くにつれて雲の湧く時間が長くなってきた。山頂を越えて本日の剣ヶ峰ダイヤモンドの場所に到着し、笹薮を少しかき分けて展望の良い場所を確保する。しかしその頃には、富士山は隠れている時間のほうが長くなってしまった。


    本日の撮影地に到着したが、下から雲が湧き上がって来た。富士山裏側に出た雲も晴れず、割れるダイヤは絶望的。


    肝心な時間は雲が湧き上がりダイヤモンド富士自体を見ることも難しい。


    そんな状況の中で奇跡的に撮れた剣ヶ峰の真後ろに現れた太陽のシルエット。


    まるでパール富士のようだが


    これは月では無くて太陽。


    あまりお目にかかれないシルエットダイヤモンド富士を見ることが出来た。

 おそらくこの日に竜ヶ岳でダイヤモンド富士の撮影に成功した人はほとんど居なかったはずだ。このような状況の中で、剣ヶ峰と太陽のシルエットを撮影した貴重な画像を撮ることが出来た。さらに修正した座標からの割れるダイヤモンド富士軌道がほぼ合っていることも確認できた。


 山頂に戻って休憩。カメラ機材以外はほとんど持って来ていない私は、のぞむ先生から入れ立てのドリップコーヒーやどら焼きをご馳走になってしまった。下山時に、雲が湧いて冷え込んだ山頂周辺は道が凍り付いていたが、雲が湧かなかった下部は朝日が当たって霜が溶け、泥沼状態になっていた。何度か滑りそうになったが転倒せずに無事下山した。


    東屋の展望台に到着した頃には雲が晴れてスッキリとした富士山が姿を現した。しかし反面、登山道は泥沼状態。

 下山後はお正月恒例の、精進湖のほとりにある喫茶店「写ば写ば」に立ち寄って反省会を行った。食うかいさんも合流して、私の㊙月星ノートを公開した。このノートは高下で撮影したダイヤモンド富士の太陽軌道や、2年後までの目ぼしい山の上で撮影できるパール富士の日程などが書き込まれている。近いうちに星見隊+αのメンバーでパール富士撮影に行く日が来るかも知れない。
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月が輝く新春の夕暮れ 高指山  平成29年1月1日

2017年01月03日 | 星空
 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、例年ならば初日の出を見に行くところだが、竜ヶ岳連登で寝不足MAX、元日は昼までゆっくり寝て、お節料理をたらふく食べて午後から出動した。この日狙うのは月齢2.8の細月が富士山頂に沈んで行く景色、その上には金星が輝いている。

 東海自然歩道を登っても1時間とかからない高指山だが、本日はさらに短絡ルート(反則ルート?)の富士岬の頭に直登できる別荘地の上から高指山に至るルートを使った。富士岬の頭から下山するルートは確認していたが、どこに出るのかがわからなかった。ネットで見ると別荘地のいちばん上、10分ほどで下山できる場所に出るようだ。このルートならば夜中に歩いても全く問題無いが、駐車場が無いので路上駐車となり別荘地の住人の方に迷惑がかかってしまうのではないかという心配がある。本日は単独で車1台だけなので、路上駐車させていただいて富士岬の頭を経て高指山に登る。


    別荘地上の路上に車を止めさせていただく。


    富士岬の頭までは15分ほど。もう日没を過ぎている。


    富士岬の頭から見る山中湖の夕暮れ。


    空には細月と金星が輝く。


    鉄塔の脇を通過して高指山に向かう。鉄塔下から見る地球照の月と金星。

 真直ぐに高指山を目指せば30分ほどで到着できるであろうが、撮影しながら50分で到着した。もうすっかり真っ暗で、地球照の月の時間は終わっている。簡易赤道儀のスカイメモSを持って来たので、1台のカメラはスカイメモに載せて70-200㎜レンズを装着する。本日は富士山頂に沈む月の撮影であるが、このレンズの性能テストの目的もある。


    高指山から見る山中湖の夜景。この山頂は右手の木が山上に居る雰囲気をかもし出してくれるので気に入っている。


    同上。


    富士山頂に月が傾く。


    スカイメモSで200㎜焦点にして追尾した月齢2.8の細月。解像度は良さそうだが、このくらいの月の明るさでもフレアが出てしまっている。


    本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星。月ではピントが合っているように見えたが星を追尾するとピントがずれていた。合わせているうちに彗星は沈んでしまった。


    さらにエクステンダー×2装着してみたが、全くピントが合わせられず。地球照の月が剣ヶ峰付近に沈むところ。

 彗星がなかなか見つからなかったり、月の動きが速かったりとバタバタしているうちにあっという間に月が沈んでしまった。レンズ性能のテストのはずだったのに、使い慣れていないレンズだったためにピント合わせが出来ないうちに終わってしまった。ピンボケながら彗星追尾の画像を見る限りでは、彗星の尾を描出するほどの解像力は無いのではないかと見ている。やはり彗星撮影にはボーグのほうが優れているようだ。


    帰り際に、富士岬の頭から見る金星と富士山。この時間は飛行機だらけ。



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