山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士山頂に現れたC/2016 U1 ネオワイズ彗星 ふもとっぱら  平成29年1月5日

2017年01月06日 | 星空
 夕暮れ時は 0045P本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星、夜明け前には C/2016 U1ネオワイズ彗星と、10等級より明るい2個の彗星が楽しめる時はそう滅多にあるものでは無い。しかし、いずれの彗星も7等級程度と明るいものでは無いため、風景と一緒に撮影するのは難しい大きさである。前者は既に3度撮影に成功しており、やはり思っていた通りに小さくて、富士山と一緒に撮影してもあまり絵にならなかった。後者のほうは当初予想していたよりも光度を上げているとの情報をネットで見かけたのだが、果たしてどんなものだろうか?5等級まで明るくなるのではないかという嬉しい情報もある。

 行き先は朝霧高原ふもとっぱら。早朝5時半ごろに富士山頂に姿を現すはずで、すぐに夜明けになってしまうので今回は追尾せずに富士山頂に現れたところを待ち伏せ撮影である。風が強くて寒い朝だったが、その分空気が澄んで星がすっきりと見える。


    200㎜望遠レンズ。予定時間に現れず、時間を間違えてもう昇ってしまったかともっと上のほうを探していたら、数分遅れて富士山頂に姿を現していた。


    薄明の空に小さな緑色の点が写っている。7等級有るか無いか、本田・ムルコス・パイデュシャーコヴァー彗星よりも小さく見える。


    これ。


    どんどん高度を上げて行き、


    あっという間に薄明の空に消えて行く。


    撮影出来たのはわずかに20分間。

 想定していたよりも小さかったネオワイズ彗星、やはり富士山と一緒に撮っても絵にならない。近日点に近付くにつれて高度を下げて撮影は難しくなり、山の上からの撮影も考えてはいたのだが、この大きさだと面白い画像にはならなそうだ。次にやって来る彗星に期待しよう。ちなみに、300㎜レンズは捉えきれなかったうえに風でブレて全て失敗。


    薄明のふもとっぱらの富士山。強風で水面にさざ波が立ち、木の枝も揺れている。
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