山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

薄明の天の川と富士山 本栖湖展望台  平成30年2月25日

2018年02月25日 | 星空
 前日は静岡県富士市にある梅の名所岩本山公園で夜9時まで北天の空の撮影を行った。撮影後は朝霧高原道の駅に移動して車中泊するのだが、睡眠薬を飲んだにもかかわらず全く寝付くことが出来ずに深夜の12時を迎えてしまう。早朝3時起きで竜ヶ岳を予定していたがもはや起きられるはずも無く、プランを変えて別の場所、本栖湖を見下ろす展望台に行くことにする。とはいっても4時に起きて5時までに展望台に到着しないと天の川は夜明けの明かりに消えてしまう。目覚ましを4時5分にかけてとにかく寝るが、3時45分に都合良く目が覚めた。しかし、当直の疲れもまだ抜けておらずとにかく怠くて眠い。しかし、折角空が晴れているのにこのチャンスを逃すわけには行かない。眠い体をたたき起こして展望台に登り、5時に到着してさっそくカメラをセットする。しかし・・・寝不足の上に焦ってセットするといろいろと失敗が多い。


    富士山の上を流れる天の川。右上の明るい星は木星。さらに火星、土星が斜め左下方向に一直線に並び、そこにさそり座のアンタレスが加わっている。


    薄明の空を横切る天の川。しかし画像を良く見ると右上と左下が黒くなっている。しばらくして気付いたのだが、これはレンズフードの位置がずれたためのケラレだった。


    もう1台のセットが出来た頃にはもう天の川の輝きは消えていた。


    レンズフードを取り外してようやくまともな撮影が出来るようになる。薄明の本栖湖と富士山。


    同上。もうすぐ朝日が昇る。


    富士山の裾野から陽が昇る。


    湖面に反射する朝陽

 早朝5時に登り着きたかったのは別の理由がある。ステラナビゲーターによる計算上だと、5時15分ごろに富士山頂をかすめて国際宇宙ステーション(ISS)が通り過ぎて行くはずである。本栖湖展望台からだと富士山山頂をかすめるが、竜ヶ岳からだと富士山の山頂近くを貫いて通過して行くはずだった。2台のカメラを持ち込んで1台は広角、もう1台は望遠で富士山頂を捉えようとしたのだが、望遠のほうはセットした頃にはもう通過した後だったようで写ってくれなかった。


    富士山頂を通過する国際宇宙ステーションISSと天の川(トリーミング画像)


    富士山頂を通過するISS。13枚を比較明合成。

 ISSを捉えることには成功したのだが、以前に目撃したISSは赤い光を放っていたと思ったのだが今回捉えたものは単に大きな人工衛星、あるいはライトが点滅していない飛行機のようにしか見えない。しかも、捉えた最初の段階ではインターバルタイマーの設定を間違えて間隔が広くなってしまっている。ケラレといいタイマーのミスといい、さらには1台のカメラが間に合わなかったことといい、今回の撮影はミスの連発である。これからも撮影の機会はあるので、これらを踏まえて次こそはきっちりと撮ってみたいと思う。

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梅の花と北天の空 岩本山公園  平成30年2月13日

2018年02月25日 | 星空
 今月の12日に訪問した際はまだ一部の梅が咲き始めたばかりの岩本山公園だったが、そろそろ咲いている頃だと思う。日中は雲が巻いてあまり姿が見えなかった富士山だったが次第に雲が晴れて午後には見え始めてきている。日没の頃にはきっと姿を現すであろう。日没時間を狙って富士市の岩本山公園まで遠征する。


    まだ7分咲きというところだったが、しっかりと咲いている木もある。


    紅梅と富士山


    紅梅と残照の富士山


    同上

 北の空が見渡せてかつ梅が咲き富士山が見えそうな場所を日没の頃に探して歩き、一旦車に戻る。軽食をとって車中で暗くなるのを待ち、星が輝き始めた頃に再び撮影に出かける。


    半月近い月が昇っている。


    樫の大木に昇る月


    月と紅梅


    月と白梅


    夜の紅梅と富士山


    山頂の展望台から見る富士市の夜景


    南中するオリオン座と冬の大三角形


    別画像をトリーミングすると、低空にうっすらとカノープスが写っていた。

 今回狙っていたのは梅と富士山と廻る北天の空である。折角姿を現してくれた富士山だったが低空の霞が多く、日没後には霞んでしまって肉眼では姿が見えない。さらには、昇っているはずの北斗七星やカシオペア座も肉眼では全く見えなかった。しかし、カメラで捉えるとなんとか星は写ってくれていた。


    1台は白梅を前景にこの構図で撮影。ゴルフ練習場の明かりが富士山と被ってしまった。富士山の上に北斗七星が立ち昇る。


    もう1台は紅梅を前景にこの構図。やはりゴルフ場の明かりが邪魔である。


    白梅と廻る北天の空


    紅梅と廻る北天の空

 気温が上がり霞が多くなるこれからの季節、かつ海に近く標高が低いこの場所で綺麗に星が輝く空を撮影するのはおそらく至難の業だろう。これだけ写ってくれただけでも良かったと思う。今シーズンはもう訪れることは無いであろうから、これで良しとしよう。
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