山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

永泰禅寺の桜 甲府市寺川  平成30年4月1日

2018年04月03日 | 番外編
 身延町の醍醐山から下山後、その近くにある一色という集落のゲンジボタルの里を下見した後、本栖道を通り抜けて本栖湖を過ぎ、朝霧高原に向かった。その日の夜7時過ぎに富士山に昇って来る月齢16の月光ティアラを狙う予定だった。しかし、本栖湖は完全に霧の中で小雨が降っていた。もちろん富士山は全く見えない。これはほぼ絶望的、止めて甲府に戻ることにした。

 精進湖線ラインを運転していると強烈な睡魔が襲ってきた。上九の湯でお風呂にでも入ってから帰宅しようと思っていた時に左手に見える川沿いに桃と桜が咲いているのが目に入った。休憩の目的もあって立ち寄ってみると、駐車場が設置されていて大きなお寺を囲むように桜が満開になっていた。


    桜満開。こんな場所があるなんて全く知らなかった。


    永泰禅寺という立派なお寺だった。


    満開の桜。


    桃の花も満開。

 ついでに川の近くなのでひょっとしたら着生植物が居るかと思って桃の木を探ってみたが何も着いていなかった。甲府盆地にもカヤランが居るのではないかとそれらしい場所があると木を眺めているのだが全く見つからない。
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身延のスカイツリー 醍醐山(634,8m)を廻る  平成30年4月1日

2018年04月03日 | 山梨無名山
 醍醐山を愛する会の会長は私が参加している山梨県山岳連盟自然保護グループのリーダーを務めている磯野さんという方である。自然保護活動の他にも山を愛して山登りを啓蒙されている活動の素晴らしさには頭が下がる。以前からすすめられていたこの醍醐山に、そろそろスミレが咲く時期だろうと思い訪れてみた。


    出発点は甲斐常葉駅。駅前の身延町営駐車場に車を止めさせてもらう。


    駐車場の脇には紫色のスミレがたくさん。


    ノジスミレ。


    駅の前には醍醐山の案内板が立てられている。


    随所に設置されている標識に従って道を進む。


    道路脇に咲いていたタンポポは萼片が反り返っておらず二ホンタンポポ。


    二ホンタンポポ。


    そのすぐ近くには萼片が反り返ったセイヨウタンポポが咲いていた。この界隈は両者が混在している。花を見ると微妙に違い、セイヨウのほうがゴージャス。


    ここにもノジスミレがたくさん。


    廃屋と満開の桜。この先から登山道に入る。


    満開の桜の向こうには下部の盟主五老峰が聳え立つ。


    登山道入り口に咲いていたタチツボスミレ。


    落ち葉がいっぱいの登山道を行く。


    ウバユリの葉はあちらこちらに見られる。


    たぶんこれはイカリソウの葉。


    樹林帯の切れ間が開けて五老峰が見える。


    濃い紫色のスミレ発見。アカネスミレと思ったが・・・


    良く見てみると花の側弁に毛が無い。葉の形もちょっと違う。どうやらノジスミレらしい。


    鳩打ち峠のトンネルから登るルートの分岐点。


    その界隈で見つけた葉っぱ。2回3出複葉(に見える)なのでセリバオウレンかと期待したが・・・


    この時期に咲いていないのもおかしい。帰ってから図鑑で調べてみると、どうやら正体はセントウソウ(セリ科)らしい。


    クロモジが満開。


    クロモジの花


    ユキザサの葉


    あと200m。100mおきに看板が立っている。


    山頂直下の展望台。正面に八ヶ岳が遠望出来るらしいが、春霞で見えず。


    山頂に到着。


    休憩する東屋が立っている。

 9時に甲斐常葉駅を出発し、途中で花を探しながら右往左往したり沢に下りたりとあちらこちらに立ち寄りながら来たので3時間かかって12時に山頂到着した。休憩東屋は先客が居たので休憩せずにその先にある展望台に立ち寄ってみた。


    新緑の道をくぐり抜けて展望台に行く。


    展望台から見下ろす富士川と身延山。さらにその向こうの大きな山は前日登った七面山。


    ここにあったのもタチツボスミレ。

 山頂に戻って昼食をとる。整備された歩き易い山なのに出会ったのは東屋で休憩していた2人だけだった。もう少しスミレが咲いているだろうと思ったのだが時期が早かったようで、出会ったのはタチツボスミレとノジスミレだけだった。

 12時40分に下山開始する。反対側の下部温泉駅に下山するのだが、電車の時間が2時4分だったはずだ。その次は4時になる。少し急げば十分に間に合う時間だが・・・なかなかそううまくは行かず、またしても林の中や沢の中を不審者のように(実際に不審者か?)ウロウロとさまよい歩くことになる。


    山頂に咲いていたウグイスカグラ


    下部温泉駅に向かって下山。


    整備されているがこちら側は傾斜がきつい。


    石碑があり、近くには神社があった。


    中腹にある廃屋。


    この廃屋を利用してトイレが設置されていた。近傍に梅の木があり、着生植物を探したが何も無し。


    さらに下りて行くと沢に合流した。


    沢と言ったらネコノメソウ・・・と少し遡上してみたが、苔しか見当たらず。


    最後の橋を渡る。


    道路に出た。


    民家の脇に咲いていた桃(?)の花とムシカリ。

 下部温泉駅が川の向こうに見えてきたところで午後2時を過ぎ、乗る予定だった電車が走り過ぎて行った。次の電車は午後4時、2時間も待つのは退屈なので一駅歩いて戻ることにした。途中の河原で休憩しながら、2時50分に甲斐常葉駅に戻る。


    下部温泉ホテルとその向こうに聳え立つ五老峰。もう何年も前に山岳会に同行して登ったが、なかなか面白い山だった。


    駅の界隈の桜が満開。大きな桜の木が何本も立っている。

 時期的に早かったようで期待していたスミレはほとんど出会えなかった。この界隈ならばナガバノスミレサイシンが咲いているだろうと思ったのだが葉っぱさえ確認できなかった。山頂付近では数が少ないながらもキンランやギンランが咲くらしいので他にもいろいろな花が咲くだろうと思う。機会があれば、と言いたいところだが、今年中の再訪はたぶん無いだろうと思う。
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不発に終わったパール富士 七面山  平成30年3月31日

2018年04月03日 | 月富士
 平塚で月光キャッツアイを狙った後、新東名高速を使って新清水で下り、南部町の道の駅富沢に移動して休憩する。次の目的地七面山はパール富士の時間が午後6時のため急いで出発する必要は無い。前夜車中泊の寝不足を解消するため道の駅富沢で3時間ほど爆睡してから七面山登山口の羽衣に移動する。駐車場にはのぞむ先生の車と思わしきタントが止まっており、どうやら先に出発したらしい。寝不足はかなり解消でき、12時半に出発する。


    駐車場。いちばん手前の車がのぞむ先生の車。


    道路脇にはタチツボスミレが咲いていた。


    こんなところにミヤマウズラが生えていた。


    七面山7丁目。7が二つで大当たり?


    十三丁厨坊。


    ここにはユキノシタと思われる葉っぱが生えていた。


    三十六丁厨坊。このあたりから雪が多くなってきた。さらに霧の中に突入する。


    四十丁あたりは雪が残っていたが、アイゼンを使うほどでは無かった。


    四十六丁の和光門は霧の中。太陽が透けて見えるので厚い霧では無さそうだ。


    霧の和光門。


    四十七丁付近。霧が晴れはじめて太陽が輝く。


    この坂を登れば、右に見えるのが目的地の随身門。

 予定通りの4時間で、4時半に随身門前の御耒迎場に到着した。のぞむ先生と数人のカメラマンがスタンバイしていたが、肝心の富士山が見えない。時折霧に巻かれて何も見えなくなるが、青空も見えている。ひょっとしたら見えるかも知れないといつもの随身門釣鐘の下でカメラをセットする。まだ月の出までは時間があるので、のぞむ先生やカメラマンたちと撮影談話しながら時間を過ごしていると、るたんさんが到着した。これで元日に思親山で良いパール富士を眺めた仲間3人が集まったことになる。


    青空が見えているが下界は完全に霧の中、富士山は厚い雲の中に隠れている。


    そろそろ月が現われている時間だが・・・何も見えず。


    残念。本日は敗退。

 望遠レンズをセットしたもう1台のカメラはザックから取り出すこともなく、単にボッカトレーニングの重石で終わってしまった。これも止む無し。いつも良い景色が撮れるわけでは無い。

 雪道でのスリップに注意しながら慎重に通過し、順調に3時間ほどで夜道を下山した。次は4月下旬の丹沢からのパール富士を狙う予定である。おそらくは激混雑の丹沢の山、どうやって攻めるかを検討中である。

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